【銘柄分析】レイヤード(634A)がストップ高の3,835円!公開価格の2.7倍になった医療DX企業を分かりやすく解説

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

今回は、2026年10月15日にストップ高(1日の値幅制限の上限まで買われること)となったレイヤード(634A)を取り上げます。終値は3,835円、前日比+700円(+22.33%)で、上場来高値を更新しました。2026年9月25日に東証スタンダードへ新規上場したばかりの医療DX(病院やクリニックのデジタル化)企業です。「どんな会社か」「なぜここまで上がったのか」を整理します。

レイヤードはどんな会社?クリニックの受付業務をデジタル化

レイヤードは、クリニックなど医療機関向けにデジタルサービスを提供する会社です。受付や問診、予約といった「フロント業務」をシステム化して、現場の手間を減らします。主な製品は次の5つです。

  • Symview(シムビュー):WEB問診。主力製品
  • Wakumy(ワクミー):予約システム
  • Kakarite(カカリテ):患者管理システム
  • Iver(アイバー):電話の自動応答
  • Medicastar(メディカスター):院内のデジタルサイネージ(電子看板)

収益は、毎月利用料をもらう「ストック収入」、導入時の「イニシャル収入」、「広告収入」の3つです。売上の約6割がストック収入とされ、積み上がっていく型のビジネスです。1医療機関あたりの導入製品数が1.3から1.5へ増えていることも、成長の理由として挙げられています。

株価と投資指標:公開価格1,400円から3,835円へ

上場からの値動きは次のとおりです。

  • 公開価格(IPOで売り出された価格):1,400円
  • 初値(上場後に最初についた価格、2026年9月25日):2,230円
  • 2026年10月15日終値:3,835円(ストップ高)。公開価格の約2.7倍
  • 年初来安値:2026年9月25日の2,095円

主な指標は次のとおりです(Yahoo!ファイナンス、10月15日15時30分時点)。

  • 時価総額:約109億円(10,930百万円)
  • PER(株価が1株利益の何倍かを示す割安さの目安、会社予想):35.83倍
  • PBR(株価が1株あたり純資産の何倍かを示す目安、実績):13.66倍
  • ROE(株主のお金でどれだけ稼いだかを示す指標、実績):46.68%
  • 自己資本比率:57.0%、会社予想の1株配当:0円

PBRが13倍を超えているのは、会社の資産に対して株価がかなり先行していることを意味します。人気のIPO銘柄でよく見られる状態ですが、期待が大きい分、値動きも荒くなりやすいと思います。

業績チェック:2026年6月期は売上35.6%増、営業利益は約2.7倍

業績は次のとおりです(単位:百万円、Yahoo!ファイナンスの業績ページより)。

決算期売上高営業利益純利益
2025年6月期1,461127100
2026年6月期1,981344240
2027年6月期(会社計画)2,474458305

この表から、売上が伸びる以上に利益が伸びていることが読み取れます。営業利益率(売上のうち本業の利益が占める割合)は、2025年6月期の8.7%から2026年6月期は17.4%に上昇しました。2027年6月期の会社計画は、レイヤードの上場に関するIPO解説記事の数字です。会社の公式資料でも必ず確認してください。

今後の経営方針:導入医療機関の拡大とマルチプロダクト化

成長のカギは、導入する医療機関を増やすことと、1医療機関に複数の製品を使ってもらうこと(マルチプロダクト化)だと見ています。今回のIPOで集めた資金も、こうした事業の拡大に使われると考えるのが自然です。会社の中期計画や資金使途の詳細は、目論見書や今後の決算説明資料で確認する必要があります。

株価の展望:強気材料と弱気材料

強気材料

  • (1) 売上が約3割伸び、営業利益率が17.4%まで改善するなど、成長と収益性が両立している
  • (2) ストック収入が約6割と、毎月の利用料で積み上がるビジネス
  • (3) 大株主には180日間のロックアップ(売却を制限する取り決め)があり、上場直後の売り圧力が小さい。2026年9月28日には制度信用銘柄にも選ばれた

弱気材料

  • (1) PBR13.66倍、PER35.83倍と、期待が株価に大きく織り込まれている
  • (2) 契約の約7割が代理店経由とされ、代理店への依存がリスクとして指摘されている
  • (3) 上場直後は需給による値動きが大きく、第三者割当増資や潜在株式(27万4,360株)による希薄化(1株の価値が薄まること)の可能性も指摘されている

個人的には、事業内容は魅力的ですが、公開価格の2.7倍まで上がった今は、期待先行の面が強いと見ています。次回の決算発表は2026年11月13日の予定なので、その内容を見てから考えても遅くないと思います。

まとめ:レイヤードは成長力と値動きの荒さが同居する新規上場株

レイヤードは、クリニックの受付業務をデジタル化する医療DX企業で、売上・利益ともに高い成長を続けています。一方で、10月15日の終値3,835円はPER35.83倍、PBR13.66倍と期待が先行した水準です。上場間もない銘柄は値動きが大きいので、決算を一つずつ確認しながら見ていくのが良いと思います。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※本記事の株価は2026年10月15日終値(Yahoo!ファイナンス)です。業績はYahoo!ファイナンスの業績ページ、事業内容・IPOの経緯はIPO解説サイトの情報をもとにしています。

前回の銘柄分析:【銘柄分析】ココナラ(4176)がストップ高の352円!営業利益92%増の決算と来期130億円計画を解説

関連記事:【銘柄分析】セキュアヴェイル(3042)は年初来高値の781円!サイバー関連の急騰と業績の実力を解説

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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