【銘柄分析】ヒューリック(3003)の今後は?15期連続最高益へ上方修正・年間配当70円を分かりやすく解説

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

本日10月28日、ヒューリック(3003)が2026年12月期の第3四半期決算を発表しました。あわせて通期予想の上方修正と増配も発表しており、15期連続の最高益更新を見込む内容です。高配当株として人気のある銘柄なので、決算の中身と今後の見通しを、個人投資家の目線で整理してみます。

ヒューリックはどんな会社?

ヒューリックは、東京都心を中心にオフィスビルや商業施設、ホテルなどを保有・開発する不動産会社です。ビルを持って賃料を得るだけでなく、物件を開発して価値を高め、タイミングを見て売却する事業も収益の柱になっています。

最近は、ホテルやデータセンター、海外、物流施設といった新しい分野にも広げています。不動産を土台にしながら、稼ぐ手段を増やしているところが特徴です。

株価と投資指標:10月23日終値1,773.5円、予想PER11.1倍

決算発表前の10月23日終値は1,773.5円でした(出典:Yahoo!ファイナンス、株予報Pro)。この時点の投資指標は次のとおりです。

・予想PER:11.1倍(PERは、株価が1株あたり利益の何倍かを示す割安さの目安)
・実績PBR:1.42倍(PBRは、株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標)
・予想配当利回り:3.78%(配当67円ベース)

Yahoo!ファイナンスの表示では、年初来高値は2月26日の2,094円、年初来安値は6月2日の1,620円です。高値から安値まで約2割下がった後、1,700円台まで戻してきた形です。

なお、今回の決算で年間配当が70円に引き上げられました。10月23日終値で単純計算すると、利回りは約3.95%です(ひろきちの試算)。決算後の株価は動いていると思うので、実際の数字は最新の株価で確認してください。

業績チェック:営業利益は5年連続で増加

まず、過去の業績を見てみます。

ヒューリックの業績推移(営業収益と営業利益、2020〜2025年12月期)

営業収益は2023年に一度減りましたが、営業利益は2020年の1,006億円から2025年の1,868億円まで、毎年増えています(出典:有価証券報告書に基づくデータ。the-shashi.com)。物件の売却時期で売上は上下しても、利益は着実に積み上がっていることが分かります。

今回発表された2026年12月期の第3四半期累計(1〜9月)は次のとおりです(出典:ヒューリックの決算発表、メディアIR報道)。

・営業収益:5,747億円(前年同期比+35.5%)
・営業利益:1,205億円(+13.3%)
・経常利益:1,010億円(+10.4%)
・純利益:694億円(+14.6%)

増益の理由として、会社は、保有方針に合わない物件の売却を進めたことなどを挙げています。

通期予想は上方修正されました。

・営業利益:2,100億円 → 2,170億円
・経常利益:1,850億円 → 1,900億円
・純利益:1,210億円 → 1,260億円

修正後の経常利益は前期比で9.9%増となり、15期連続の最高益更新を見込んでいます。9月までの営業利益の進捗は、通期予想の約55.5%です(ひろきちの試算)。

今後の経営方針:2036年に経常利益3,000億円を目指す

ヒューリックは2026年2月に、2026年から2036年までの中長期経営計画を発表しました。主な目標は次のとおりです(出典:ヒューリックIR資料、社長インタビュー)。

・経常利益:2029年に2,200億円、2036年に3,000億円
・配当性向:2025年の41%から、2029年にかけて45%へ引き上げる(配当性向は、利益のうち配当に回す割合)
・成長分野ではM&A(企業の買収)も活用する

株主還元は引き続き配当が中心で、利益を伸ばして配当の金額そのものを増やす方針です。今回の70円への増配も、この流れに沿ったものだと思います。

株価の展望:強気材料と弱気材料

強気材料を3つ挙げます。

①15期連続の最高益を見込み、通期予想も上方修正されたこと。
②配当性向を45%まで引き上げる方針で、増配が続きやすいこと。
③PER11倍台と、利益の伸びに対して極端に割高ではないこと。

一方で、弱気材料もあります。

①今回の増益には物件の売却が寄与しており、売却の時期や不動産市況によって利益がぶれる可能性があること。
②金利が上がると、借入金の利息負担が増えやすいこと。不動産会社は借入が多い傾向があり、自己資本比率の低下や有利子負債の増加を指摘する分析もあります。
③PBRは1.4倍台で、市場はすでに成長をある程度織り込んでいる可能性があること。

個人的には、増配を続ける姿勢と利益の伸びは魅力的だと思っています。ただ、不動産会社なので金利や市況の影響は避けられません。配当利回りだけでなく、借入の状況や物件売却の動向も、決算のたびに確認していきたいと思います。

まとめ

ヒューリックは、2026年12月期第3四半期で営業利益1,205億円(前年同期比+13.3%)となり、通期予想を上方修正して年間配当を70円に引き上げました。中長期計画でも、2036年に経常利益3,000億円、配当性向45%という方向性を示しています。

増配と増益が続く一方、物件売却への依存や金利の動きには注意が必要です。引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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