どうも、ひろきちです。
今回は「みんな貯金いくらあるの?」という、誰もが一度は気になるテーマを扱います。金融経済教育推進機構(J-FLEC、旧・金融広報中央委員会)が2025年12月に公表した「家計の金融行動に関する世論調査2025年」をもとに、年代別・単身世帯と二人以上世帯別の貯蓄額(金融資産保有額)を整理しました。自分の立ち位置を確認する参考にしてもらえたらうれしいです。
まず知っておきたい「平均値」と「中央値」の違い
貯蓄額のデータを見るときに一番大事なのは、平均値と中央値の違いを理解しておくことです。
平均値はすべての世帯の貯蓄額を合計して世帯数で割った数字です。一部の富裕層の存在で大きく引き上げられるため、実感より高く出やすいという特徴があります。一方、中央値はデータを大きい順に並べたときにちょうど真ん中に来る世帯の金額です。「自分より多い人と少ない人がちょうど半分ずつ」という意味なので、実感に近い数字と言われています。
このあと紹介する数字も、平均値だけを見ると「そんなに持ってるの!?」と驚くかもしれませんが、中央値もあわせて見るとより実態に近づきます。
二人以上世帯の年代別貯蓄額
まずは二人以上世帯(夫婦・家族など)のデータです。全世帯の平均値は1,940万円、中央値は720万円でした(金融資産を保有していない世帯も含む)。年代別に見ると、次のようになっています。

20代は平均525万円・中央値125万円、30代は平均1,096万円・中央値311万円、40代は平均1,486万円・中央値500万円、50代は平均1,908万円・中央値700万円、60代は平均2,683万円・中央値1,400万円、70代は平均2,416万円・中央値1,178万円という結果でした。
年齢が上がるにつれて右肩上がりに増えていき、特に60代でピークを迎えているのが分かります。退職金の受け取りや、教育費のピークを過ぎたタイミングでの貯蓄再開が影響していると考えられます。一方で、どの年代も中央値は平均値の半分以下にとどまっており、世帯間の格差が大きいこともうかがえます。
単身世帯の年代別貯蓄額
次に単身世帯のデータです。全体の平均値は919万円、中央値は130万円でした。年代別では、20代が平均255万円・中央値37万円、30代が平均501万円・中央値100万円、40代が平均859万円・中央値100万円、50代が平均999万円・中央値120万円、60代が平均1,364万円・中央値300万円、70代が平均1,489万円・中央値500万円となっています。

単身世帯も年齢とともに平均値は増えていきますが、中央値は40代まで100万円前後で足踏みしている点が特徴的です。一人暮らしの場合、収入も支出もすべて自分でまかなう必要があるため、教育費のような負担こそないものの、住居費や生活費が家計を圧迫し、まとまった貯蓄がしにくい年代が続くのだと思います。
単身世帯 vs 二人以上世帯、なぜここまで差がつくのか
中央値で二つの世帯タイプを比べると、その差がはっきり見えます。

20代・30代の時点ではまだ差は小さいものの、40代以降にその差はぐっと広がり、60代では二人以上世帯の中央値1,400万円に対し、単身世帯は300万円と4倍以上の開きになっています。
この差の背景には、世帯人数が多いほど収入源(共働きなど)が増えやすいこと、住宅ローンや保険といった大きな資産形成の意思決定を夫婦で分担・相談しやすいことなどが考えられます。一方で単身世帯は、収入も支出も一人で完結する分、自由度は高いものの、想定外の出費や収入減少の影響をダイレクトに受けやすいとも言えます。単身世帯だから不利というより、支出をコントロールしやすい反面、資産形成のペースメーカーが自分しかいない、という違いだと捉えるとよいと思います。
年代別に見る、今から意識したいポイント
ここまでのデータを踏まえて、ひろきちなりに年代別のポイントを整理してみます。
(1) 20代・30代:中央値がまだ小さい時期です。金額の大小より「貯蓄・投資を習慣化できているか」が重要だと思います。NISA(少額投資非課税制度)のようなつみたて投資枠を使い、少額からでも定期的に資産形成を始めておくと、40代以降の伸び方が変わってきます。
(2) 40代・50代:教育費や住宅ローンなど支出が重なりやすい時期ですが、データを見る限りここでの差が老後の資産に直結しています。家計の中で「先取り貯蓄」の割合を少しずつでも引き上げていきたいところです。
(3) 60代以降:退職金などで資産が大きく増える一方、中央値と平均値の差が最も開く年代でもあります。増えた資産をどう取り崩し、どう運用しながら維持していくかという「守りながら使う」視点が必要になってきます。
いずれの年代・世帯タイプでも共通して言えるのは、平均値に一喜一憂するより、まず自分自身の中央値(=今の立ち位置)を把握し、そこからコツコツ積み上げていく姿勢が大切だということです。ひろきちの総資産公開まとめでも、実際にどう資産を積み上げているかを毎月公開しているので、参考にしてもらえたらと思います。
まとめ
今回は2025年のJ-FLEC調査をもとに、年代別・世帯タイプ別の貯蓄額を見てきました。単身世帯・二人以上世帯のどちらであっても、40代以降で資産形成の差がはっきり出てくること、そして平均値より中央値のほうが実態に近いことが分かりました。周りと比べて焦る必要はありませんが、「今の自分の立ち位置」を知ることは、これからの資産形成の第一歩になると思います。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
(出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年」二人以上世帯調査・単身世帯調査)
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