【銘柄分析】ルメンタム(LITE)が8%超高!StoneX買い推奨とAI光通信の実力、今後の株価は?

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

10月26日(月)の米国株式市場で、光通信部品メーカーのルメンタム・ホールディングス(LITE)が大きく上昇しました。終値は818.32ドルで、前営業日から62.15ドル高(+8.19%)です(GuruFocus、The Motley Fool)。きっかけは、金融サービス会社のStoneX(ストーンエックス)が「買い」の評価と目標株価1,200ドルで新規に調査を始めたことでした。前の週に8.3%下げていただけに、反発の大きさが目立ちました。今回はこのルメンタムを取り上げます。

ルメンタムはどんな会社?AIの「光の道」を支える部品メーカー

ルメンタムは、米カリフォルニア州サンノゼに本社を置く光通信・フォトニクス(光の技術)の会社です。AIのデータセンターでは、大量のデータを光の信号で高速にやり取りします。ルメンタムは、その光の信号をつくるレーザーチップ、電気信号と光信号を変換するトランシーバー、光の通り道を切り替える光回路スイッチなどを手がけています。

とくに重要なのが、高速の光通信に欠かせないEML(電界吸収型変調レーザー)というチップです。2026年4-6月期の部品部門の売上は6.49億ドルで、前年同期比で103%増でした(同社決算説明会)。同社はS&P500に2026年3月、ナスダック100に5月に採用されています(TIKR)。

株価と投資指標:上場来高値から約3割下で反発

10月26日の終値は818.32ドルです。1ドル=157.50円で計算すると、1株あたり約12.9万円になります。上場来高値は10月8日につけた1,143ドルで、そこからは約28%低い水準です。年初来では+126%と、まだ大きくプラスです(TheStreet)。

ルメンタム株価の推移(10月の主な終値)

この図から、10月6日の終値1,133ドルから10月23日の756ドルまで約33%下げ、26日の上昇はその一部を戻した形だと読み取れます。

10月12日には、1日で9.78%下げて995.41ドルになりました。ブロードコムのCEOが、ウエハーやメモリーの不足を乗り越えつつあると発言したことや、光通信株全体の売りが重なりました(TIKR)。会社固有の悪材料はなく、数週間の上昇後の利益確定売りとの見方もあります。

10月26日は、ほかの光通信株も上がりました。コヒレント(COHR)が約7.6%高、アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)が約10%高、光学関連ETFのLYTEが5%高です(TheStreet)。ナスダック総合指数も214.04ポイント高の26,169.38で終わり、AI関連を中心にハイテク株が買われた1日でした(OANDA)。6月にAI光通信株が広く売られたときは、JPモルガンが、利益の大きな伸びを理由にこの下げを買い場とみる見方を示しています(TIKR)。上がっても下がっても、業界全体で動きやすい銘柄だと分かります。

PER(株価が1株利益の何倍かを示す目安)は、GAAPで赤字のため使えません。代わりに売上高との比較で見ると、株価売上高倍率(PSR)は21倍超で、過去の中央値3.4倍を大きく上回ります(TradingKey)。かなり高い期待が株価に入っていることが分かります。

業績チェック:売上は2.1倍、利益は5倍に

ルメンタムの決算期は6月末で、直近の2026年度は2026年6月27日に終わりました。その最終四半期(4-6月期)の売上高は10.1億ドルで、前年同期の4.807億ドルから約2.1倍になりました。非GAAPの純利益は3.263億ドル(前年同期は6,330万ドル)、1株利益は3.23ドルでした。非GAAPの粗利益率は50.4%、営業利益率は36.6%まで高まっています(同社決算発表)。

ルメンタムの業績推移(四半期)

この図から、売上は481百万ドルから1,010百万ドルへ約2.1倍に、非GAAPの純利益は63百万ドルから326百万ドルへ約5倍に増えたことが読み取れます。

なお、同じ4-6月期のGAAP(米国会計基準)では、72億ドルの純損失でした。転換社債(株式に換えられる社債)の転換にともなう一時的な損失が主な理由と報じられています(BlockBeats)。本業の儲けとは別の会計上の要因なので、非GAAPの数字と分けて見るのがポイントです。

次の決算は11月上旬の予定です(TIKRは11月5日と記載)。会社は2027年度第1四半期(2026年7-9月期)の売上高を12.25〜12.75億ドル、非GAAPの営業利益率を39.5〜40.5%、1株利益を4.05〜4.35ドルと見込んでいます。

今後の経営方針:「完売」の需要に供給が追いつくか

ルメンタムのマイケル・ハーストンCEOは、AI向けの光電子部品が2029年まで「完全に売り切れ」だと、ブルームバーグの取材で語りました(TheStreet)。6月には、EMLの需要に対して供給が30%以上足りないとも説明しています(TIKR)。

そのため、生産能力の拡大が最大のテーマです。ノースカロライナ州グリーンズボロに新しいレーザー工場をつくり、数億ドルを投資します。生産開始は2028年半ばの予定です(TIKR)。また、ジェフリーズは、ルメンタムが来年にアルファベット向けの光回路スイッチで最大の供給元になるとみています(TheStreet)。エヌビディアが出資していることも、市場の安心材料になっています。

株価の展望:強気材料と弱気材料

まず強気材料です。

① 需要の強さと価格決定力です。供給が足りない状況で、非GAAPの粗利益率は1年で37.8%から50.4%に高まりました。

② アナリストの目標株価が高めです。エバーコアISIが1,500ドル、BNPパリバが1,425ドル、シティが1,400ドル、バーンスタインが1,220ドル、StoneXが1,200ドルです。平均はおよそ1,150〜1,180ドルです(StocksToTrade)。

③ 会社の見通しが強いことです。7-9月期の売上高は、前年同期の2.3倍超の水準を見込んでいます。

次に弱気材料です。

① 割高感です。PSRが21倍超と、過去の水準を大きく上回っています。期待が外れたときの下落も大きくなりやすいと言えます。

② 競合と供給の増加です。経営陣は、第2の高出力レーザーの供給元が2027年後半に現れると示唆しています(TIKR)。供給不足が解消に向かえば、価格決定力が弱まるかもしれません。

③ 内部者の売りです。過去12か月で約1.76億ドル分の売りがあり、買いはありませんでした(GuruFocus)。

④ 値動きの荒さです。10月12日に-9.78%、先週は-8.3%、26日は+8.19%と、1日で1割近く動く局面が続いています。

個人的には、「完売」という需要の強さは本物だと思います。ただ、すでに期待が大きく織り込まれているので、短期の値動きに振り回されない姿勢が大切だと見ています。次の決算で、強い見通しの数字どおりに利益率が伸びるかを確認したいところです。アナリストの目標株価は、あくまで参考であって保証ではありません。

まとめ:強い需要と高い期待、値動きの荒さには要注意

ルメンタムは10月26日、StoneXの新規「買い」評価をきっかけに8.19%上昇しました。売上は2.1倍、非GAAPの利益は5倍と、業績は急拡大しています。一方で、PSRは21倍超と割高で、値動きも荒いのが現実です。強気材料と弱気材料の両方を見ながら、無理のない範囲で付き合っていくのが良さそうです。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※出典:TheStreet、The Motley Fool、GuruFocus、TradingKey、同社決算発表(SEC提出資料)、StocksToTrade、TIKR。株価・為替は2026年10月26日時点(為替は26日終値の1ドル=157.50円)。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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