どうも、ひろきちです。
昨夜(10月8日)の米国株は、中東情勢の緊迫化や原油高、高止まりする米長期金利を警戒して、S&P500とナスダックが2日続けて下落しました。
特にナスダックは1.25%安と大きめの下げです。一方でNYダウは小幅に上昇し、個別ではパランティア(PLTR)、ペプシコ(PEP)、パシラ・バイオサイエンシズ(PCRX)のように、好材料で買われた銘柄が目立ちました。
3指数の動き:ナスダックだけが大きく下落
まずは主要3指数の終値です。
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| NYダウ | 51,231.64 | +51.77 | +0.10% |
| S&P500 | 7,765.36 | -36.41 | -0.47% |
| ナスダック総合 | 27,193.34 | -345.35 | -1.25% |
(出典:Yahoo Finance)
表を見ると、ハイテク株の多いナスダックだけが目立って下げ、ダウは何とかプラスで終えたことが分かります。
「ハイテク売り・割安株や生活必需品は底堅い」という、はっきりした分かれ方でした。
そのほかの指標は、VIX(恐怖指数)が15.41(+2.19%)、米10年債利回りが5.23%(前日比-0.05ポイント)、WTI原油先物(11月限)が91.08ドル(-0.45%)、金が4,165.30ドル(+0.20%)です。
利回りは少し下がったものの、30年債は5.61%と依然として高い水準にあります。
相場を動かした材料:OpenAI報道と中東・原油
この日の最大の売り材料は、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた、ChatGPTを手がけるOpenAIの売上に関する内容です。
年間換算の売上が、市場で見込まれていた水準より約200億ドル低いという報道で、「AI向けの設備投資は本当に回収できるのか」という不安が一気に広がりました。
この影響で半導体株が急落し、フィラデルフィア半導体指数は日中に最大4%下落しています。
アーム、インテル、マーベル・テクノロジーはそれぞれ6%超の下げとなりました。
ここ数日は最高値圏でAI関連が買われていたので、利益確定の売りも出やすかったと思います。
もう一つの背景が中東情勢です。トランプ大統領が11月3日の中間選挙の前にイランを攻撃しないと発言したものの、紛争は8か月目に入り、ホルムズ海峡でのタンカー攻撃も増えていると伝えられています。
ブレント原油は104ドル近辺、WTIは91ドル近辺と高く、インフレと金利の再上昇を警戒する空気が続いています。(出典:CNBC、Yahoo Finance)
話題になった銘柄:なぜ買われたのか
下げ相場の中でも、好材料で買われた3銘柄を見ていきます。
| 銘柄 | 騰落率の目安 | 主な材料 |
|---|---|---|
| パランティア・テクノロジーズ(PLTR) | +3.8% | ゴールドマン・サックスが「買い」に格上げ |
| ペプシコ(PEP) | 約+2〜4%(日中) | 7-9月期決算が予想超え |
| パシラ・バイオサイエンシズ(PCRX) | 約+44%(日中) | ヴィアトリスによる買収発表 |
ペプシコとパシラの上昇率は、報道によって時点が異なるため目安です。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR):格上げで200ドル台を回復
何が起きたか:ハイテク株が売られる中で3.8%高となり、2025年11月以来となる200ドル台に乗せました。
なぜ注目されたか:ゴールドマン・サックスが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、12か月の目標株価を230ドルとしたためです。
前日の終値194.12ドルからみると、約18%の上昇余地を示した形になります。
前日にはダン・アイブス氏が目標株価250ドルで調査を開始したとも伝えられていました。
なぜその値動きになったか:AI関連が売られた日に逆行高となったのは、「AIの設備投資を支える半導体」ではなく、「AIを使って利益を出すソフトウェア側」という見方が出たからだと思います。
ただし、予想PER(株価収益率)が160倍超という割高感への議論は続いており、材料頼みの動きには注意が必要です。(出典:TradingView、Motley Fool)
ペプシコ(PEP):決算は予想超え、でも通期見通しは慎重
何が起きたか:7-9月期決算を発表した日に株価が上昇しました。前日の終値は123.73ドルで、52週安値(123.47ドル)の目前でした。
なぜ注目されたか:調整後EPS(1株あたり利益)は2.34ドルで予想の2.29ドルを上回り、売上高も252.7億ドルと予想の249.6億ドルを超えました。
売上高は前年同期比+5.6%、オーガニック(為替や買収の影響を除いた)成長率は+3.1%です。
なぜその値動きになったか:通期のコアEPS成長率の見通しを2.5〜3.5%としており、報道では従来より引き下げと伝えられています。
それでも上昇したのは、株価がすでに年初来の安値圏にあり、「悪材料は織り込み済み」と受け止められ、買い戻しが入ったためと見ています。北米の食品事業の弱さは続いており、慎重さは残ります。
配当利回りは約4.6%と高く、ダウが底堅かった一因でもあります。(出典:CNBC、PepsiCo 8-K)
パシラ・バイオサイエンシズ(PCRX):買収で約44%の急騰
何が起きたか:寄り付き後に約44%上昇し、36ドル台前半で推移しました。
前日の終値は25.20ドルです。
なぜ注目されたか:医薬品大手のヴィアトリス(VTRS)が、1株36.50ドルの現金で買収すると発表したためです。
買収総額は約16.5億ドルで、前日終値に約45%上乗せした水準です。
年内の完了を見込んでいます。
なぜその値動きになったか:買収では株価が提示価格のすぐ近くまで上がるのが典型です。
株価が36ドル台前半で止まっているのは、「ほぼ成立する」と市場が見ているからです。
パシラは非オピオイド(麻薬性ではない)鎮痛薬のEXPAREL(エクスパレル)やZILRETTA(ジルレッタ)を持ち、直近12か月の売上は約7.46億ドルです。(出典:Motley Fool、Benzinga、GuruFocus)
ETFと市場全体の動き
S&P500が-0.47%、ナスダックが-1.25%、ダウが+0.10%という結果から、VOOやSPYは小幅安、QQQはそれより大きめの下落、ダウ連動の商品は横ばい圏だったと考えられます。
小型株のラッセル2000は2,794.13でほぼ横ばい(+0.03%)でした。
私自身は、S&P500中心の長期積立なので、1日の動きに一喜一憂はしません。
ただ、AI関連への期待が大きいほど、今回のような「期待と現実のずれ」を示す報道で値が飛びやすいことは、頭に入れておきたいと思います。
今日の日本株・注目点
日本株は、半導体株の下落を受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が売られやすい展開が想定されます。
今日は金曜日なので、週末を前にしたポジション調整にも注意したいところです。
注目点は次の3つです。
① 半導体・AI関連株が米国安をどこまで織り込むか
② 原油高と米長期金利の再上昇に、為替や株価がどう反応するか
③ 米国で買われた格上げ・買収の話題が、日本株の個別材料にも広がるか
今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。
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