【今週の注目株】SCREEN(7735)は最高益上振れ・増配&マイクロン(MU)はAI特需で時価総額1兆ドル突破!日米2銘柄を深掘り

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

決算発表が本格化するなか、今週も日本株・米国株から1社ずつ、ひろきちが個人的に気になった銘柄をピックアップして深掘りしたいと思います。
今回は、半導体製造装置大手のSCREENホールディングス(7735)と、AIメモリー特需に沸く米マイクロン・テクノロジー(MU)です。

SCREENホールディングス(7735):通期予想を上方修正、配当も8円増額

SCREENホールディングスは、半導体の製造工程で使われる「洗浄装置」で世界トップシェアを持つ京都の企業です。ウエハー(半導体の基板になる薄い円盤)の表面についた不純物を洗い流す装置を作っており、AI半導体の生産拡大に伴って需要が伸びています。

7月28日の大引け後、2027年3月期第1四半期(4〜6月)の決算を発表しました。
第1四半期の連結経常利益は前年同期比37.2%減の154億円と、単独で見ると減益スタートでした。
ただし注目すべきは通期見通しで、従来予想の経常利益1,500億円を1,565億円へ4.3%上方修正し、増益率も20.7%増から25.9%増へ拡大。2期ぶりの過去最高益予想を、発表からさらに上乗せする強気な内容になりました。
あわせて、年間配当も従来計画の175円から183円へ8円増額しています(出典:株探ニュース)。

SCREENホールディングス 通期経常利益予想の上方修正

この図から分かる通り、通期の経常利益予想は従来の1,500億円から1,565億円へ引き上げられており、四半期ベースの減益とは対照的に、通期では増益基調が続いていることが読み取れます。

SCREENの株価動向と投資家目線のポイント

株価は7月28日終値で15,895円、前日比+45円(+0.28%)とこの日の反応は限定的でした。
決算発表は大引け後だったため、上方修正・増配というポジティブな内容がどう評価されるかは翌営業日以降の値動きで見えてくると思います。

良い点としては、第1四半期の減益はあくまで一時的な要因によるもので、通期では過去最高益を更新する見通しである点、そして増配という形で株主還元の姿勢を明確に示している点が挙げられます。一方で留意点もあります。
四半期ごとの利益のブレが大きく、今回のように単独の四半期だけを見ると悪材料に見えてしまう場面があること、また半導体製造装置業界そのものが顧客企業の設備投資サイクルに業績が左右されやすい点は、長期で保有する場合は意識しておきたいところです。

マイクロン・テクノロジー(MU):AIメモリー特需で時価総額1兆ドル突破

マイクロンは米国の半導体メーカーで、DRAMやNAND型フラッシュメモリーを手がけています。近年はAIサーバー向けの高性能メモリー「HBM(高帯域幅メモリー、AIチップの処理速度を支える積層型メモリーのこと)」の需要拡大が業績を大きく押し上げています。

6月に発表された2026年5月期第3四半期(3〜5月)決算では、売上高が前年同期比346%増の414.6億ドルという驚異的な伸びを記録しました。売上総利益率は84.9%、非GAAPベースの純利益は288.6億ドルに達しています。
会社側は続く第4四半期(6〜8月)についても売上高500億ドル、売上総利益率約86%という強気な見通しを示しており、2026年分のHBM生産能力はすでに顧客への割り当てが完了(=売り切れ)している状態だと説明しています(出典:Micron Technology, Inc. 公式発表)。この決算や需要見通しを背景に、株価は時価総額1兆ドルの大台を突破しました。

マイクロン・テクノロジー 四半期売上高の推移

この図から分かる通り、売上高は前年同期の93億ドルから、直近四半期には414.6億ドルまで急拡大しており、HBM特需がいかに大きなインパクトを持っているかが一目で分かります。

マイクロンの株価動向と投資家目線のポイント

マイクロンの株価は52週高値1,255ドルをつけたあと、7月に入って一時30%近く下落する場面がありました。その後は持ち直しの動きを見せており、直近5営業日では8.5%超上昇、7月27日時点で884.99ドル、時価総額は約1兆400億ドルとなっています。

良い点は、AIインフラ投資の拡大を背景にHBMの需要が供給を上回る状態が続いており、価格決定力(値上げしても売れる力のこと)を持てている点です。実際に売上高・利益とも過去最高を更新し続けています。
一方で留意点は、半導体・メモリー市場は好況と不況の波が大きい「シリコンサイクル」の業界であること、そして今回のように1カ月弱で3割近く下落する場面もあるように、期待が先行しやすく値動きが荒い銘柄である点です。
次回決算は9月29日の予定なので、そこでも強気の見通し通りの数字を出せるかが焦点になりそうです。

今後の見通し

2社に共通しているのは「AI関連投資の拡大」という大きな追い風を受けている点だと思います。
今後注目したいポイントを整理すると、①SCREENは決算発表翌営業日以降の株価の反応と、半導体各社の設備投資計画の動向、②マイクロンは9月の次回決算でガイダンス通りの数字を出せるか、③どちらも良い決算が出ても株価が下落する「材料出尽くし」的な値動きになりやすいため、短期的な期待先行の動きに振り回されすぎないこと、の3つだと思います。

なお、AI・データセンター関連の銘柄については以前まとめて紹介しているので、興味のある方はあわせてご覧ください。→【解説】AI時代の心臓部「データセンター」の重要性とは?日本・米国の注目株8社を徹底紹介

先週の「今週の注目株」では、東宝(9602)とインテル(INTC)を取り上げました。あわせてこちらもどうぞ→【今週の注目株】東宝(9602)は『ちいかわ』公開で急伸&インテル(INTC)はAI決算で9%高!日米2銘柄を深掘り

今週も相場は材料豊富で目が離せません。引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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