【米国株まとめ】9月11日はNYダウ509ドル高、4日ぶり反発!デルが最高値更新、週明けは原油急伸とFOMC警戒で神経質に

投資のいろは

どうも、ひろきちです。今日も直前の米国市場を振り返っていきます。9月11日(金)のニューヨーク株式市場は、NYダウが509ドル高の52,573ドルと4営業日ぶりに反発し、S&P500・ナスダック総合もそろって上昇しました。朝方発表された8月の消費者物価指数(CPI)がほぼ予想通りだったことに加え、原油価格が急落してインフレ懸念が和らぎ、投資家心理が改善した形です。ただし週末にかけて原油は再び1バレル100ドル台まで上昇し、今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)でも利上げが意識されるなど、週明けの相場は神経質な展開になりそうです。今回は当日の値動きと材料、話題になった銘柄、そして週末の材料もあわせてまとめます。

3指数はそろって反発、S&P500は7,656ドルまで回復

まずは主要3指数の終値です。

指数終値前日比騰落率
NYダウ52,573.29+509.19+0.98%
S&P5007,656.98+65.28+0.86%
ナスダック総合26,333.04+251.32+0.96%

3指数とも1%近い上昇で、S&P500は木曜までの4営業日続落から一転して反発しました。前日までは中東情勢の緊迫や原油高でインフレ再燃への警戒が強まり、株式相場は売られる展開が続いていましたが、この日はCPI通過という「材料出尽くし」感と、原油の急落(後述)が重なったことで買い戻しが優勢になりました。値上がり銘柄が値下がり銘柄を2.1倍ほど上回る全面高となり、指数寄与度の大きいハイテク株だけでなく、幅広い銘柄に資金が向かった点が特徴です(出典:CNBC、TheStreet)。

相場を動かした材料は「CPI通過」と「原油急落」

この日最大の材料は、朝方発表された8月の消費者物価指数(CPI)でした。前月比+0.4%、前年同月比+3.4%と、いずれも市場予想とほぼ一致しました。一方でコアCPI(変動の大きい食品とエネルギーを除いた指数)は前月比+0.3%と、予想をわずかに上回りました。

インフレの伸びが高止まりしていることで、来週のFOMCでの利上げ観測はむしろ強まりました。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールでは0.25%の利上げ確率が約86%まで上昇し、2年債利回りは2024年7月以来の高水準となる4.6%台後半まで上昇しています。本来なら「利上げ観測の強まり=株安要因」となりやすい場面ですが、この日は原油価格が大きく下落したことで「インフレがさらに加速する」という最悪シナリオへの警戒が後退し、株式には買いが入りました。

WTI原油は前日比2.37%安の1バレル100.05ドル、ブレント原油も2.81%安の104.61ドルまで下げました。米10年債利回りは4.98%と高止まりが続く一方、VIX指数(恐怖指数)は前日から11%以上低下して15.84となり、市場の警戒感はいったん和らぎました。為替はドル円が153.61円で取引を終え、一時154円台後半まで円安が進む場面もありましたが、終値にかけてはやや円高方向に戻しています(出典:Reuters、Investing.com、みんかぶFX)。


話題になった銘柄:デルが最高値、アップルは新体制で堅調

この日の値動きが目立った銘柄を4社ピックアップし、何が起きて、なぜそうなったのかを掘り下げます。

銘柄終値騰落率主な材料
デル・テクノロジーズ(DELL)569.84ドル+0.45%RBCが新規カバレッジで「アウトパフォーム」、目標株価640ドル
アップル(AAPL)332.27ドル+1.75%新CEO体制と新製品イベント後の勢い継続
エヌビディア(NVDA)218.26ドル-0.01%材料難でほぼ横ばい
テスラ(TSLA)365.44ドル+0.52%Cybercab急落からの下げ止まり、EV逆風は継続

この日は4社とも±2%以内の値動きでしたが、それぞれの背景には理由がありました。

デル・テクノロジーズ(DELL):AIサーバー受注残950億ドルで最高値を更新

デルは前日比0.45%高の569.84ドルで取引を終え、終値としての史上最高値を更新しました。9月1日に発表した決算がもともとの起点で、売上高は前年同期比58%増、EPS(1株あたり利益)は273%増と市場予想を大きく上回り、株価はすでに急伸していました。この日はさらに、証券会社RBCキャピタル・マーケッツが新規に「アウトパフォーム」の投資判断と目標株価640ドルを設定したことが上乗せ材料になりました。RBCが注目したのは、デルがまだ着手すらしていないという950億ドル規模のAIサーバー受注残です。ストレージ事業の売上も前年比26%増と伸びており、AI需要の広がりがデルの複数事業に波及していることが評価されています。生成AIブームの恩恵が半導体メーカーだけでなく、サーバーやストレージを手がけるハードウェア企業にも着実に広がっている点が興味深いとひろきちは感じました(出典:RBCキャピタル・マーケッツのリポート、Yahoo Finance)。

アップル(AAPL):新体制と新製品イベント後の勢いが継続

アップルは1.75%高の332.27ドルと、この日値上がりした銘柄の中でも上げ幅が目立ちました。アップルは9月1日付でジョン・ターナス氏が新CEOに就任し、ティム・クック氏は取締役会の会長に退くという体制変更を経ています。9月9日には新製品イベントも開催されており、この日の上昇は特定の単発ニュースというより、新体制発足後のイベントを消化し終えた市場が改めて買いを入れた流れとみられます。明確な材料が一つに絞れないため、「新体制への期待感が続いている」という見方が出ている、という書き方にとどめておきます。

エヌビディア(NVDA):材料難でほぼ横ばい

AI半導体の中心銘柄であるエヌビディアは、この日は前日比-0.01%の218.26ドルとほぼ変わらずで終えました。世界最大級の時価総額を持つ企業として引き続き高い注目を集めていますが、この日は決算や大きな契約発表のような単独の材料が見当たらず、利益確定売りと押し目買いが拮抗した「様子見」の1日だったと考えられます。

テスラ(TSLA):Cybercabショックからは下げ止まりも、逆風は継続

テスラは0.52%高の365.44ドルで終値をつけました。9月4日には新型サービス「Cybercab」の発表内容が価格や生産計画、規制面の詳細を欠いていたことから株価が5.9%下落しており、そこからは下げ止まりつつある形です。ただし、自動車ローン金利の高止まりやディーゼル輸送コストの上昇が消費者の購買力を圧迫しており、長期金利の上昇にともなうバリュエーション調整の重さも意識されています。この日の小幅な上昇だけで悪材料が払拭されたとは言い切れず、来週以降の動きにも注目が必要です。

セクター・ETFの動き:通信サービスが牽引、大型株ファンドから資金流出も

セクター別では、S&P500の主要11業種のうち9業種が上昇しました。通信サービスセクターが+1.35%程度と最も強く、一般消費財セクターも+1%超で続きました。一方でヘルスケアと公益セクターは軟調で、金利敏感株やディフェンシブ銘柄への資金配分が薄まった形です。

日本の個人投資家にもなじみのあるETFにも触れておきます。週間ベースでは、原油高とインフレ再燃・利上げ観測を嫌気して大型株ファンドから記録的な規模の資金流出が起きた一方、VOO(バンガード・S&P500 ETF)やQQQ(インベスコ QQQトラスト)はその流れに逆行して底堅く推移しました。2026年に入ってからの上昇率はQQQが約17.2%、VOOが約13.0%と、いずれも堅調な水準を維持しています。積立投資でこれらを保有している方は、短期的な資金流出のニュースに動揺しすぎず、長期方針を継続するのが基本線だとひろきちは考えています(出典:Benzinga、LSEG Lipper集計)。
累計50万件超の実績!最短即日・無料診断のデータ復旧専門サービス【デジタルデータリカバリー】




週末の材料と今日の日本株・注目点

週末にかけては、相場の前提を変えかねない材料が2つ出ています。1つ目は原油価格の再上昇です。イラン情勢を巡る緊迫が続くなか、ブレント原油は週明けにかけて再び1バレル100ドルを超える水準まで戻したと報じられており、金曜日に見られた「原油安による安心感」は長続きしていない可能性があります。2つ目は、今週予定されているFOMCです。CME FedWatchでは0.25%の利上げ確率が約86%まで織り込まれており、インフレ対応のための利上げと労働市場の軟化という組み合わせ、いわゆるスタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)的な懸念が市場の一部で意識され始めています(出典:Yahoo Finance、Charles Schwab)。

なお、月曜朝時点での東京市場の寄り付き水準については、複数ソースを確認しましたが数値の裏取りができなかったため、本記事では具体的な予想レンジの記載を見送ります。金曜の日経平均は米国の金利上昇・原油高を嫌気して1,259円安の64,011円まで下落して取引を終えており、今日の東京市場は、金曜の米国株の反発を好感する動きと、週末の原油急伸・地政学リスクを警戒する動きの綱引きになりやすいとみています。①CPI通過による「材料出尽くし」の反発がどこまで持続するか、②週末の原油急伸を受けてエネルギー関連や資源国通貨がどう動くか、③今週のFOMCに向けて長期金利がどこまで上昇するか、の3点を注目ポイントとして挙げておきます。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

前営業日の記事はこちら→【米国株まとめ】9月10日はNYダウ316ドル安で4日続落。保有ETFの実績は【資産公開】米国ETF 2026年8月結果でまとめていますので、あわせてどうぞ。

English version is here →[U.S. Market Recap] Sept. 11 (English)

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

いつも読んでいただきありがとうございます。下のバナーをポチッと応援クリックしていただけると、ひろきちの励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング





コメント

タイトルとURLをコピーしました