【今週の注目株】フジクラ(5803)がAI特需で急反発&ネットフリックス(NFLX)は決算後まさかの急落!日米2銘柄を深掘り

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

今回は「今週の注目株」シリーズ第2弾です。日本株から光ファイバー・電線大手のフジクラ(5803)、米国株から動画配信最大手のネットフリックス(NFLX)をピックアップしました。どちらも直近で大きな値動きがあった銘柄で、投資家目線で見るべきポイントが詰まっています。さっそく見ていきましょう。

フジクラ(5803)は「AI特需」で最高益ラッシュ!何がすごいのか

フジクラは電線・光ファイバー事業を祖業とする東証プライム上場企業です。最近は生成AIの普及にともなうデータセンター投資の急拡大を受けて、AI関連の実需株として注目を集めています。

2026年3月期の連結決算では、売上高が前期比20.7%増の1兆1,823億5,800万円と、創業以来初めて1兆円の大台を突破しました。営業利益は同39.2%増の1,887億700万円、純利益は同45%増の1,320億円と、5期連続で最高益を更新しています(日本経済新聞などの報道による)。

この好業績を牽引しているのが情報通信事業です。データセンター向け光ファイバー製品の需要が北米を中心に爆発的に拡大しており、セグメント売上高は前年度比44.7%増の6,530億円、営業利益は同65.7%増の1,527億円となりました。これは全社営業利益の8割を超える金額で、フジクラは今や「電線会社」というより「AIインフラ企業」と呼んだ方がしっくりくるかもしれません。

フジクラ 2026年3月期 業績(前期比)

こうして数字で並べてみると、売上高・営業利益・純利益のすべてで前期を大きく上回っていることが一目で分かります。特に営業利益の伸び率(+39.2%)が純利益の伸び率(+45%)と近い水準にあることから、本業の稼ぐ力そのものが強くなっていることが読み取れます。

さらに5月19日に発表した2028年度までの新中期経営計画では、最終年度の財務目標として売上高1兆6,000億円、営業利益3,150億円を掲げています。日米で最大3,000億円の戦略的成長投資を行い、生産能力を2022年度比で約4倍に引き上げる計画です。かなり強気な数字ですが、それだけAIデータセンター向けの需要に自信を持っているということでしょう。

株価は乱高下中!上方修正での急騰から今週の反発までを整理

フジクラの株価は、ここ数カ月で非常に大きく動いています。まず前提として知っておきたいのが、AI相場の中でも屈指の値動きの荒さを見せてきた銘柄だという点です。過去には最高益を更新したにもかかわらず、通期見通しの内容が市場の期待に届かず、ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)となった局面もありました。

その後、6月19日には2027年3月期の業績予想を大幅に上方修正すると発表。純利益予想を前期比46%増となる見通しに引き上げ、ストップ高買い気配(値幅制限いっぱいの上昇で値が付かない状態)となりました。要因はハイパースケーラー(大手クラウド事業者)からの想定を上回る大型受注と、製品価格の引き上げです。

ただし、その後の相場全体の地合い悪化には逆らえませんでした。7月17日には日経平均株価が終値で2,694円安の64,141円まで急落する場面があり(AI半導体関連株の総崩れが背景)、フジクラも同日4,472円まで値を下げています。

そして本日7月21日は、前日までの下落分を取り戻すように日経平均が反発(米国半導体株高が追い風)。フジクラも前日比349円高(+7.75%)の4,850円まで戻しています。アナリストの平均目標株価は6,968円(7月16日時点)とされており、現在の水準からはまだ距離があるという見方です。

フジクラ、投資家目線で見るポイント

良い点としては、AIデータセンター向け光ファイバー需要という構造的な追い風を受けて5期連続で最高益を更新していること、中期経営計画で高い成長目標を掲げていること、そしてアナリストの目標株価が現在値を上回っていることが挙げられます。

一方で留意したいのは、株価の値動きが極端に荒いという点です。短期間でストップ高とストップ安の両方を経験しており、決算や業績修正のたびに一喜一憂しやすい銘柄だと言えます。また、大型の設備投資が先行することで一時的に収益が圧迫されるリスクや、業績の伸びが北米ハイパースケーラーの投資動向に強く依存している点(特定顧客・特定地域への集中リスク)も頭に入れておきたいところです。すでに急反発した後の水準であることから、短期的な高値づかみには注意が必要でしょう。

ネットフリックス(NFLX)は増収増益なのに、なぜ株価は急落したのか

続いては米国株から、動画配信サービス世界最大手のネットフリックスです。ナスダック上場で、日本でも会員数の多いサービスなので馴染みがある方も多いと思います。

2026年第2四半期の決算では、売上高が前年同期比13%増の125.6億ドル、純利益は34.0億ドル、EPS(1株あたり利益)は0.80ドルと、市場予想(0.79ドル)をわずかに上回りました。数字だけ見ると増収増益で、悪くない内容に見えます。

ネットフリックス 第2四半期 売上高(前年同期比)

前年同期の111.2億ドルから125.6億ドルへと、売上高は着実に伸びていることがグラフからも見て取れます。それでも株価は決算発表後の時間外取引で8.58%下落し、翌営業日にはさらに約8%下落するという大荒れの展開になりました(CNBC、Yahoo Financeなどの報道による)。

株価急落の要因は主に2つです。1つ目は、第3四半期の売上高成長率見通しがやや減速し12%程度になる見込みであること、そして通期の売上高予想レンジを510億〜514億ドルに狭めたこと(従来は507億〜517億ドル)。2つ目は、これまで四半期ごとに開示してきた視聴時間データの開示頻度を年1回に減らす方針を発表したことです。投資家からは「業績の透明性が後退するのでは」という懸念の声が上がり、複数のアナリストが目標株価を引き下げました。

ネットフリックス、投資家目線で見るポイント

良い点は、売上高・EPSともに前年から着実に成長を続けていること、世界的な会員基盤とコンテンツ制作力は依然として強固であること、そしてアナリストの投資判断は総じて「買い」が優勢で、平均目標株価(98.16ドル)は現在の株価から大きな上乗せ余地があることです。52週高値(126.71ドル)から大きく調整した今の水準を、長期目線では拾い場と見る向きもあります。

一方で留意したいのは、成長ペースの減速シグナルが出ていることと、情報開示が後退することへの投資家からの不信感です。株価はすでに52週高値から4割超下落しており、トレンド転換を確認するにはもう少し時間がかかりそうです。競合ひしめくストリーミング市場の中で、今後の値上げ余地が限られている点も気になるところです。

今週の見通し・注目ポイント

(1)フジクラは日米の株式市場全体のセンチメント次第で、これからも値動きが荒くなりやすい状況が続きそうです。AIデータセンター投資に関するニュースが出るたびに株価が敏感に反応する展開が予想されます。

(2)ネットフリックスは視聴データの開示が減る中、今後はコンテンツのヒット作情報や会員料金の改定といったニュースが、投資家にとってより重要な判断材料になっていきそうです。

(3)全体として今は決算発表シーズンの真っ只中。個別銘柄のボラティリティ(値動きの荒さ)が高まりやすい時期なので、ポジションサイズには注意しておきたいと思います。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

English version is here → Weekly Stock Picks (English)

前回の「今週の注目株」記事(ウエストHD(1407)がストップ高&アップル(AAPL)は最高値327ドル!日米2銘柄を深掘り)もあわせてどうぞ。AIデータセンター関連の銘柄をもっと知りたい方は、AI時代の心臓部「データセンター」の重要性とは?日本・米国の注目株8社を徹底紹介もチェックしてみてください。

いつも読んでいただきありがとうございます。下のバナーをポチッと応援クリックしていただけると、ひろきちの励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング

情報整理・分析から資料作成まで効率化するAIエージェント【Notta Brain】






コメント

タイトルとURLをコピーしました