【今週の注目株】ディスコ(6146)は生成AI特需で四半期最高益も半導体株安で急反落、米ネビウス(NBIS)は決算で株価急伸!日米2銘柄を深掘り

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

今週の「今週の注目株」は、日本株からディスコ(6146)、米国株からネビウス・グループ(NBIS)の2銘柄を取り上げます。どちらも生成AI(文章や画像を作り出す人工知能)ブームの主役級ですが、今週の値動きは対照的でした。決算の中身と株価の動きを、投資家目線で深掘りしていきます。 決算発表のたびに株価が大きく動く週が続いていますが、材料をひとつずつ整理すれば、値動きに振り回されにくくなるはずです。

ディスコ(6146)|生成AI特需で四半期最高益も、株価は乱高下

ディスコは、半導体を薄く切り分けたり削ったりする精密加工装置(ダイシングソーやグラインダーなど)で世界トップクラスのシェアを持つ、京都発の半導体製造装置メーカーです。

注目のきっかけは7月23日発表の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)決算です。生成AI向けの高付加価値な半導体需要が伸び、売上高は前年同期比27.1%増の1,143億円、営業利益は42.2%増の490億円、純利益は44.0%増の342億円と大幅増収増益でした。上期(4〜9月)累計の業績予想も、売上高2,428億円(前年同期比24.8%増)、純利益738億円(同32.0%増)へ上方修正しています。ジェフリーズ証券は「生成AI需要が業績のけん引役」として目標株価8万円で「買い」に引き上げるなど、アナリストの評価も高く、市場コンセンサスの平均目標株価は8万4,630円です。

ただし、株価の値動きは荒っぽいものでした。7月24日には7〜9月期の見通しが市場予想をやや下回ったことを嫌気して急反落する場面があり、さらに本日8月18日は、前日の米国株安(ダウ平均272ドル安、ナスダック84ドル安)や原油高、長期金利の上昇を受けて日経平均が反落するなか、半導体関連株全体に売りが波及。ディスコも前日比5.54%安の6万2,260円まで下落しました。52週高値の9万1,680円からは大きく水準を切り下げています。

投資家目線で見ると、良い点は生成AI向け半導体需要という構造的な追い風が続いており、四半期ベースで最高益ペースを更新していること。留意点は、PER(株価収益率=株価が1株あたり利益の何倍まで買われているかを示す指標)が約49倍と、すでに高い成長期待が織り込まれた株価水準にあり、決算やガイダンス次第で株価が大きく振れやすい点です。

なお、ディスコの精密加工装置は、TSMCやサムスン電子、マイクロン・テクノロジーといった世界的な半導体メーカーの生産ラインで使われています。そのため同社の受注動向は、世界全体のAI関連設備投資の勢いを映す「先行指標」としても市場関係者から注目されています。

米ネビウス・グループ(NBIS)|決算で株価急伸、AIクラウドの新星

ネビウス・グループは、オランダ・アムステルダムを拠点とするAIインフラ企業です。GPU(画像処理用の半導体で、AIの計算処理にも広く使われています)を大量に搭載したクラウド基盤を企業向けに提供する「AIクラウド」の担い手で、2024年にロシアのヤンデックスから分離独立する形で誕生しました。エヌビディアが出資していることでも知られています。

8月12日発表の2026年4〜6月期決算では、売上高が前年同期比454%増の5億8,230万ドルとなり、市場予想(5億7,000万ドル)を上回りました。中核のAIクラウド事業の売上高は6倍に拡大し、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却前の利益で、本業の稼ぐ力を示す指標)は2億3,600万ドルの黒字に転換(前年同期は2,100万ドルの赤字)。この決算を受けて株価は一時25%超急伸し、2025年9月以来の大きな上げ幅となりました。その後もバンク・オブ・アメリカが目標株価を310ドルへ、ベアードが340ドルへ引き上げるなど強気の見方が相次ぎ、直近の終値(8月17日)は268.85ドルです。年初来高値(一時299.86ドル近辺)からは調整していますが、年初来では大幅高の水準を維持しています。

投資家目線で見ると、良い点は受注契約の約7割で顧客からの前払いが入っており、2026年通期で90億ドル超の前払い金を見込むなど、急拡大する需要に見合う資金回収の確度が高まっていること。留意点は、売上が急増する一方で純利益は前年同期比82.6%減にとどまり黒字幅が薄いこと、そして2026年通期で200億〜250億ドルという巨額の設備投資計画が続くことです。著名な空売り投資家マイケル・バリー氏が好決算後にネビウス株を空売りしたと報じられている点も、過熱感への警戒材料として頭に入れておきたいところです。

なお、日本の個人投資家がネビウス株を売買する場合は、米国株口座を通じた取引となります。新NISA成長投資枠の対象になるかは証券会社によって異なるため、事前に取扱いを確認しておきたいところです。また、円換算の損益はドル円の為替レートにも左右される点は頭に入れておきましょう。

今週の相場全体|日米で対照的な値動きに

日本では8月18日、日経平均が前日の米国株安・原油高・長期金利上昇を受けて反落し、半導体製造装置株を中心に利益確定売りが優勢でした。一方の米国では、ネビウスやコアウィーブといった「ネオクラウド」と呼ばれるAIインフラ企業への物色が続いています。同じ生成AIというテーマでも、日米で資金の向かう先が微妙に異なっている一週間でした。

ディスコは半導体を「作る側」の設備メーカー、ネビウスはAIを「使う側」のインフラ企業と、業態は異なりますが、どちらも生成AIの計算需要拡大という同じ大きな流れの上に乗っている点は共通しています。個人投資家としては、こうした「AI関連」とひとくくりにされがちな銘柄群でも、業績のけん引役や収益構造がまったく違うことを意識して、それぞれの決算内容を個別にチェックする姿勢が大切だと感じています。

今後の見通し

①ディスコは10月末に発表予定の7〜9月期決算が次の材料です。生成AI特需の持続性を確認できるかがカギになります。
②ネビウスは通期ガイダンスの上方修正余地や、巨額の設備投資に見合うキャッシュフロー改善が続くかが焦点です。
③日米ともにAI関連株は業績への期待値が高いぶん、決算やガイダンスが計画をわずかに下回っただけでも株価が急落しやすい状況です。値動きの大きさを踏まえた資金管理を、引き続き心がけたいと思います。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

English version is here → Weekly Stock Picks: Disco & Nebius

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

いつも読んでいただきありがとうございます。下のバナーをポチッと応援クリックしていただけると、ひろきちの励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング





コメント

タイトルとURLをコピーしました