【米国株まとめ】10月7日はNYダウ0.66%下落!米10年債利回り5.3%台で高値圏の株価が一服、Webullは19%急落

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

10月7日(水)の米国株式市場は、NYダウが341.41ドル安(-0.66%)の51,179.87ドルで終了しました。
S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.22%安で、前日に付けた史上最高値の更新は一服しています。背景にあるのは、米10年債利回りが一時5.36%と2002年4月以来の水準まで上昇したことです。
個別では、オンライン証券のWebull(BULL)が米下院の報告書を受けて19%下落しました。

3指数の動き:最高値から一服、ダウとラッセル2000が重い

前日(10月6日)にS&P500は7,818.93で最高値を更新し、ナスダック総合も27,599.79まで上昇していました。
この日はその反動に近い動きで、3指数がそろって小幅に下げています。

指数終値前日比騰落率
NYダウ51,179.87-341.41-0.66%
S&P5007,801.77-17.16-0.22%
ナスダック総合27,538.69-61.20-0.22%
ラッセル2000(小型株)2,793.36-36.94-1.31%

(出典:TheStreet、Yahoo Finance。終値の小数点以下は媒体により数銭の差があります)

表を見ると、大型ハイテクが多いナスダックやS&P500より、ダウと小型株の下げが大きいことが分かります。
TheStreetによると、引け間際の時点で値下がり銘柄は全体の約68%を占め、ダウ30銘柄のうち上昇していたのは12銘柄だけでした。
指数の下げ幅は小さくても、中身は広く売られた一日だったと言えます。

そのほかの数字も確認しておきます。
VIX(恐怖指数)は15.08(+0.07)と落ち着いた水準です。WTI原油先物(11月限)は88.96ドル(+0.77%)、ブレント原油は100ドル近辺で推移しました。
金は4,131.40ドル(-0.22%)、ビットコインは約83,278ドル(-2.63%)でした(Yahoo Finance)。

ひろきちの見方としては、指数の下げ幅が小さいわりに値下がり銘柄の割合が高い点が気になります。最高値圏が続いたあとに、金利上昇を警戒して利益確定が出ている状況だと受け止めています。

相場を動かした材料:5%台の長期金利とFOMC議事要旨

この日の最大の材料は債券市場です。米10年債利回りは早朝に5.35%、日中の高値は5.36%まで上昇し、2002年4月以来の高さになりました。
終値ベースでは5.28%(+0.01)です。30年債利回りも一時2002年以来の高水準を付け、5.66%で終了しました(Yahoo Finance)。
利回りが高いと、将来の利益を割り引いて評価する株式にとっては逆風になります。

もうひとつが、午後2時(米東部時間)に公表された9月のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨です。
議事要旨とは、FOMCでどんな議論があったかをまとめた記録のことです。
報道によると、年内にもう一度の利上げが「適切になる可能性が高い」と考える参加者が大多数でした。
ただ、10月の利上げを織り込む確率は約17%で、市場は次回の利上げを10月ではなく12月以降と見ている状況です。

原油高もあります。
中東情勢への警戒でブレントは100ドル近くまで上げており、インフレ再加速への懸念が金利を押し上げています。
利上げ局面で原油も高いという組み合わせは、株式にとって安心しにくい環境だと感じます。

話題になった銘柄:Webullが急落、コンステレーション・ブランズ、スカイワークス

Webull(BULL):-19.09%の5.89ドル

何が起きたか:終値は5.89ドルで、前日比1.39ドル安でした。出来高は約7,700万株と、3カ月平均(約1,380万株)の数倍に膨らんでいます(The Motley Fool)。

なぜ注目されたか:米下院の委員会が報告書をまとめ、同社の中国との関係を国家安全保障上のリスクとして指摘したためです。
報告書は、従業員の約62%が中国に居住していること、顧客データが中国の情報関連法の影響を受けうることなどを挙げ、対米外国投資委員会(CFIUS)による審査を求めたと報じられています。
売上の約90%は米国由来です。

なぜその値動きになったか:すぐに事業が止まる話ではありませんが、今後の規制や審査の行方が見通せなくなったことが売りを呼んだと考えられます。
前四半期の売上は51%増と業績は好調でしたが、規制リスクは業績の勢いとは別の問題です。同業のロビンフッド(HOOD)は109.51ドル(-2.22%)、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)は87.74ドル(-3.14%)と連れ安になりました。
ただし、この2社の下げについて明確な個別材料は報じられておらず、同業への警戒感が広がったとの見方にとどまります。

コンステレーション・ブランズ(STZ):決算は予想超えでも約5%安

何が起きたか:ビールの「コロナ」などで知られる同社の株価は、決算発表を受けて取引時間中に約5%下落しました(Yahoo Finance、取引時間中の数字。終値は確認できていません)。

なぜ注目されたか:7~8月期(2027年度第2四半期)の調整後EPS(1株利益)は3.74ドルで、市場予想(LSEG集計で3.56ドル)を上回りました。売上高も6%増の26.3億ドルで、予想の25.4億ドルを超えています(BigGo Finance)。

なぜその値動きになったか:好決算なのに売られた理由は、通期見通しの中身にあります。通期の調整後EPS見通しは11.20~11.90ドルで据え置きでしたが、中央値11.55ドルは市場予想の11.72ドルに届きませんでした。さらに営業利益率の見通しを32~33%から31~32%へ引き下げています。ビールの小売向け出荷量(デプリーション)も前年比0.6%減と、実需の弱さがにじみました。「結果は良いが、先行きに不安が残る」と受け止められた典型的なパターンです。

スカイワークス(SWKS):+3.39%、Qorvoとの合併が最終段階へ

何が起きたか:半導体メーカーのスカイワークスは3.39%上昇しました(TheStreet)。

なぜ注目されたか:同社は約220億ドル規模のQorvo(QRVO)との合併を進めており、手続きの完了が近づいているとの報道が続いています。

なぜその値動きになったか:市場全体が弱い中で上昇したのは、合併完了への前進が個別の買い材料になったためと考えられます。この日の上昇について、当日の新たな発表内容までは確認できていません。

なお、エヌビディア(NVDA)とAMD(AMD)は史上最高値から1%未満の下落にとどまりました(Yahoo Finance、取引時間中)。大型の半導体株はまだ底堅さを保っています。

セクター別・ETFの動き:比較図でみる「どこが弱かったか」

今回は各セクターの騰落率の確かなデータが取得できなかったため、セクター別の表は空欄とし、掲載を見送ります。代わりに、取得できた主要な数字を比較した図を載せます。

この図からは、指数の下げが0.2~0.7%にとどまる一方で、個別の材料が出た銘柄は大きく動いたことが読み取れます。

ETFについては、S&P500に連動するVOOやSPY、全米株のVTI、ナスダック100連動のQQQは、ほぼ指数の動きに近い小幅安だったとみられます。ただし各ETFの終値は今回確認できていないため、正確な騰落率は証券会社の画面でご確認ください。高配当ETFのSPYD、HDV、VYMについても同様に、本日の数字は取得できていません。

今日の日本株・注目点

米国市場が小幅安で終わったため、日本株も朝方は慎重な動きになりやすいと考えています。今日の注目点は次の3つです。

① 米長期金利の動き:米10年債利回りが5.3%台の高止まりを続けるかどうかが、グロース株の重しになります。

② ドル円と原油:為替の終値は今回確認できていません。原油が100ドル近辺で推移しているため、資源高が日本企業のコストに与える影響にも注意しておきたいところです。

③ 米利上げ観測:FOMC議事要旨で年内の追加利上げが意識されました。次の材料が出るたびに、金利と為替が大きく動く可能性があります。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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