どうも、ひろきちです。
今週も日本株・米国株からそれぞれ1銘柄ずつ、直近のニュースで特に動きが大きかった銘柄をピックアップして深掘りします。今回選んだのは、決算をきっかけに株価が急伸した「アシックス(7936)」と「コアウィーブ(CRWV)」の2社です。前回の【今週の注目株】リクルート&イーライリリー編に続く回になります。
アシックス(7936)は上場来高値を更新、初の売上高1兆円へ
アシックスはランニングシューズやオニツカタイガーで知られるスポーツ用品大手です。2026年8月14日、2026年12月期の中間決算(1〜6月期)を発表し、通期の業績予想を上方修正しました。
第2四半期累計の連結経常利益は前年同期比48.3%増の1,165億円。これを受けて通期の経常利益予想を1,650億円から1,890億円へ引き上げ、増益率は18.5%増から35.7%増に拡大しました。売上高も9,500億円から1兆500億円に上方修正され、同社として初めて売上高1兆円台に乗る見通しです。年間配当も38円から44円(前期は28円)に増額修正されました。
この発表を受けて株価は急伸し、終値は前日比456円高(+9.57%)の5,222円。取引時間中には5,389円まで買われ、5月に付けた上場来高値(5,149円)を更新しました。
アシックスの投資家目線のポイント
良い点としては、欧米でのランニングシューズ需要拡大とオニツカタイガーのブランド再燃が業績を牽引しており、5期連続で最高益を更新するなど成長の勢いが続いている点です。アナリストの間では今後3年間で年平均17%のEPS(1株あたり利益)成長が見込まれており、市場平均(年8〜9%程度)を大きく上回るペースです。
一方で留意点もあります。PER(株価収益率)は好決算後で30倍を超える水準にあり、過去の平均と比べても割高感が意識されやすい局面です。実際、これまでも好決算発表の直後に「材料出尽くし」で利益確定売りが先行し、株価が反落した場面がありました。今後の四半期で成長ペースが市場予想を下回った場合、株価が調整するリスクもある点は頭に入れておきたいところです。
米コアウィーブ(CRWV)はAIクラウド決算で株価急伸、受注残高10兆円超に
コアウィーブは、AI開発企業向けにGPU(画像処理半導体)クラウドインフラを提供する米国企業です。2026年8月11日に発表した第2四半期決算で、売上高が前年同期比112%増の25億8,000万ドルとなり、市場予想(25億6,000万ドル)を上回りました。調整後1株当たり損失も市場予想より改善しています。
特に注目されたのが受注残高(バックログ)で、1,000億ドル(約14兆円)を突破。この数字には第3四半期分の新規受注250億ドルは含まれていないとのことで、AI関連の旺盛な需要が数字に表れています。決算を受けて株価は翌8月12日、前日の87.64ドルから107.73ドルへと1日で+22.9%急伸しました。アンソロピック(Anthropic)やメタ(Meta)との取引も新たに発表されており、AIインフラ需要の広がりを裏付ける内容でした。半導体メモリ大手キオクシアHD(285A)と同様、AI特需の恩恵を受ける銘柄として市場の関心を集めています。
コアウィーブの投資家目線のポイント
良い点は、AI計算需要が旺盛でオッペンハイマーは「AI計算需要は現在の供給の約4倍」との見方を示しており、成長の追い風が続くとみられている点です。トゥルイストも42%の株価下落を経て「買い」に格上げするなど、アナリストの評価は総じて強気(コンセンサスは「買い」、目標株価平均は127〜138ドル程度)です。
留意点として、大規模データセンター投資を借入で賄っているため支払利息が6億4,000万ドルまで膨らみ、純損失自体は拡大している点が挙げられます。有利子負債は約350億ドルに達しており、インフラ構築の遅延や金利動向次第では収益計画に影響が出るリスクも意識しておく必要があります。また、2025年3月の上場以来、過去5回の決算発表後はいずれも株価が下落しており、株価のボラティリティ(変動の大きさ)が高い銘柄である点も踏まえておきたいところです。
参考までに数字で比べると、決算前を100とした場合の株価上昇率はアシックスが約110、コアウィーブが約123。同じ「好決算による急伸」でも、コアウィーブの方が値動きの大きさが際立っていることが分かります。
今後の見通し
今回の2銘柄を通じて、ひろきちが感じたポイントは次の3つです。
(1)アシックスは「業績相場」から「期待相場」に移りつつあり、次の四半期決算でどこまで上振れを続けられるかが焦点になりそうです。
(2)コアウィーブはAIインフラという成長市場のど真ん中にいる一方、負債の重さと株価変動の大きさは投資判断で無視できません。
(3)いずれの銘柄も好決算=即買いではなく、株価にどこまで期待が織り込まれているかを見極める視点が大切だと感じました。
引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!
English version is here → Weekly Stock Picks: ASICS & CoreWeave (English)
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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