どうも、ひろきちです。
30日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、前営業日比433円24銭高の6万1867円43銭で取引を終えました。ただ、TOPIX(東証株価指数)は下落と、2つの指数が真逆に動く「ねじれ相場」になった一日です。今夜は米国の4-6月期GDP速報値とPCEデフレーター、さらにアップルとアマゾンの決算が控えています。今日はこのあたりを整理していきます。
今日の日本株市場、日経平均は433円高の61,867円で3日ぶり反発
30日の日経平均株価は前営業日比433円24銭(約0.7%)高の6万1867円43銭で取引を終え、3日ぶりの反発となりました(出典: 株探「日経平均は反発、買い優勢も上値の重い展開/相場概況」)。
ただ、中身を見ると一本調子の上昇ではありませんでした。1日の値動きを追うとこうなります。
- 寄り付き: 6万1258円34銭(175円85銭安)と続落スタート
- 前引け: 6万2218円41銭(784円22銭高、1.28%高)まで急回復
- 大引け: 6万1867円43銭(433円24銭高)と上げ幅を縮小
前日29日の米国株が大幅安だったため売りが先行しましたが、連日の急落で「さすがに安すぎる」という値ごろ感が意識され、指数への影響が大きい半導体株に買い戻しが集中しました。FOMC(米連邦公開市場委員会。米国の金融政策を決める会合)を通過したという安心感も支えとなり、日経平均は早々にプラス圏へ浮上しています。
とはいえ後場は上値が重く、じりじりと上げ幅を削る展開でした。ひろきちの見方としては、これは「買い戻し主導の反発」であって、地合いそのものが好転したわけではないと思います。東証プライム市場の売買代金は12兆6645億円、売買高は30億462万株と商いは膨らんでおり、まだ売り買いの綱引きが続いている印象です。
TOPIXは0.54%安、値下がり銘柄は63.7%。指数だけ見ていると危ない日
今日いちばんお伝えしたいのがここです。日経平均が433円高だった一方で、TOPIX(東証株価指数。東証プライムなど市場全体の姿を映す指数)は21.53ポイント(0.54%)安の3952.50ポイントと下落しました(出典: Yahoo!ファイナンス TOPIX)。
東証プライム市場で値上がりした銘柄は34.2%、値下がりは63.7%。つまり、市場全体では3分の2近い銘柄が下げていたのに、日経平均だけがプラスだったということです。
理由はシンプルで、日経平均は株価の高い「値がさ株」の影響が極端に大きい指数だからです。前引け時点では、アドバンテスト1銘柄だけで日経平均を698円73銭も押し上げていました(出典: 株探「日経平均30日前引け」)。ニュースの見出しは「日経平均反発」でも、自分の持ち株は下がっていた、という方は多かったはずです。
業種別の動き
- 上昇: 電気機器、その他製品、非鉄金属
- 下落: 証券・商品先物取引業、銀行業、その他金融業
上昇した個別銘柄は、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアHD、TDK、イビデン、ファナック、村田製作所、信越化学、ディスコなど、半導体・電子部品関連がずらりと並びました。一方で、ファーストリテイリング、レーザーテック、コナミG、フジクラ、ソフトバンクG、KDDI、リクルートHD、トヨタなどは下落しています。
ひろきちが気になったのは、銀行や証券といった金融株が売られた点です。ここ最近は金利上昇を追い風に買われてきたセクターなので、その反落は市場が「これから米国の金利がどちらに向かうのか」を測りかねている表れかもしれません。
ドル円は1ドル=163円60銭前後、原油高でドル買いが継続
為替は1ドル=163円60銭前後で推移しています(出典: Yahoo!ファイナンス 米ドル/円、30日16時時点)。今日の始値は163円39銭で、原油高を背景にじりじりとドルが買われる展開でした。
1ドル=163円台は約39年半ぶりの円安水準です。輸出企業の業績には追い風になりますが、輸入価格の上昇を通じて私たちの生活費を押し上げる側面もあります。この円安が日本株にどう効いてくるかは【解説】一時1ドル163円台、39年半ぶりの円安水準に!日本株への影響を徹底解説で詳しく整理していますので、あわせてどうぞ。
今夜の米国株の見通し、21時30分の米GDPとPCE、引け後のアップル・アマゾン決算に注目
まず前日29日の米国市場をおさらいします(出典: 株探「29日のNY市場は大幅下落」)。
- NYダウ: 5万1594.14ドル(1153.18ドル安)
- ナスダック総合指数: 2万4442.94(433.97ポイント安、1.74%安)
下げた理由は大きく3つです。
- トランプ大統領が対イランへの激しい報復攻撃を警告し、軍事行動再開の観測から原油価格が上昇したこと
- AI(人工知能)向けの大規模投資が信用リスクにつながるとの根強い懸念で、半導体関連に売り圧力が続いたこと
- FOMCは市場予想通り政策金利を据え置いたものの、ウォーシュ議長の記者会見を受けて「利上げが遅れてインフレが加速するのでは」という金利上昇への警戒が強まり、終盤にかけて売りが加速したこと
今夜のチェックポイント
- 21時30分(日本時間): 4-6月期のGDP(国内総生産)速報値と6月のPCEデフレーター。PCEデフレーターはFRB(米連邦準備制度理事会)が最も重視する物価の指標で、ここが強いと「利下げは遠い」と受け止められ金利上昇→株安になりやすいです
- 米国市場の取引終了後: アップルとアマゾンの決算発表。市場予想の1株利益はアップルが1.88ドル、アマゾンが2.26ドルです(出典: Investing.com)
- 原油価格と中東情勢。ここが落ち着かない限り、インフレ警戒はくすぶり続けます
米株先物(=米国の株価指数を将来の価格で売買する取引。夜間の地合いを占う目安になります)は、日本時間16時17分時点でUS 30が0.24%高、US 500が0.32%高、US Tech 100が0.42%高と小幅高でした(出典: Investing.com 株価指数先物)。昨夜の大幅安のあとにしては落ち着いた滑り出しです。
ひろきちとしては、今夜は「PCEの数字」と「アップル・アマゾンのAI投資に対する説明」の2点が焦点だと思っています。指標が想定内でも、ビッグテックが「AI投資をさらに増やす」と言えば、昨夜と同じ「投資が回収できるのか」という疑念で売られる可能性はあります。原油高については【解説】トランプ大統領「ホルムズ海峡の守護者」宣言、日本への影響は?原油高・物価上昇のリスクを整理にまとめていますので、背景を押さえたい方はこちらもどうぞ。
まとめ、今日の3つのポイント
- 日経平均は433円24銭高の6万1867円43銭で3日ぶり反発。ただし後場は失速し、買い戻し主導の色合いが濃い
- TOPIXは0.54%安、値下がり銘柄は63.7%。「日経平均が上がった日=自分の株も上がった日」ではないことを再確認したい
- 今夜は21時30分の米GDPとPCE、引け後のアップル・アマゾン決算。中東情勢と原油価格も引き続き重要
こういう指数と実態がずれる相場では、日々の値動きを追いかけるより、積立を淡々と続けるほうが結果的に楽だと、ひろきちは思っています。
前回の市況記事もあわせてどうぞ → 日経平均320円高の64,931円で反発!中東リスク後退も半導体は重し 今夜からFOMC開幕とビッグテック決算ウィーク【2026/7/28】
English version is here → [Market Recap] Nikkei Rebounds 433 Yen to 61,867 for the First Time in Three Days, but TOPIX Falls
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。投資は自己責任でお願いします。
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