【速報】2夜連続の為替介入観測&植田総裁「利上げ加速もあり得る」で市場は乱高下

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

7月30日の夜から31日にかけて、日本の為替市場と日銀の動きがかなり慌ただしいことになっています。円買いの為替介入とみられる動きが2夜連続で観測され、さらに31日には日銀の金融政策決定会合と植田総裁の記者会見が重なりました。今回はこの一連の動きを整理しつつ、今後の日本市場への影響をひろきちなりに考えてみます。

7/30夜、まず1回目の円買い介入とみられる動き

30日の夜、外国為替市場でドル円が急落しました。夕方に1ドル=162円台で推移していたところから、夜には一時157円80銭近辺まで円高が進み、5月中旬以来およそ2カ月半ぶりの円高水準となりました。市場では、政府・日銀による円買い・ドル売りの為替介入が入ったとの観測が広がっています(日本経済新聞)。

介入前には片山さつき財務相が「決断すべき時が近づいている」と発言し、財務官も「最後の警告」といった趣旨のコメントをしていたと報じられています。米財務省側も円買い介入を複数の銀行に予告していたとされ、日米で協調した対応だったとの見方も出ています。介入の規模は6〜7兆円程度との報道もありますが、財務省(MOF)の公式発表は月末にまとめて行われる形式のため、この時点ではあくまで「観測」の段階です。

会見中に2回目の介入観測、ドル円は158円台へ

翌31日も値動きは落ち着きませんでした。午後には日銀会合の結果を受けていったんドル円は160円台まで戻したのですが、植田総裁の記者会見が続くなかで再びドル売り・円買いの動きが強まり、午後6時前には160円10銭台から158円台半ばまで急落しました。前日の値動きとよく似たパターンだったことから、市場では2日連続の介入との見方が広がっています。

過去の介入の傾向を見ると、1回きりで終わらず数日以内に2度目が入るケースが多く、2回目は1回目よりも値動きの振れ幅が小さくなる傾向があります。今回もこのパターンに近い形といえそうです。ここまでの値動きをグラフにまとめてみました。

ドル円レートの推移(7/30夜〜7/31)

こうして見ると、162円台からわずか1日ちょっとの間に158円台前半まで、4円近く円高が進んだことが分かります。短期間でこれだけ動くのは、実需の売買だけでなく介入観測がかなり強く働いた結果だと考えられます。

日銀は据え置きも、植田総裁「利上げ加速もあり得る」

31日の日銀金融政策決定会合では、政策金利は1.00%程度で据え置かれました。ただ、その後の植田総裁の記者会見の内容が市場の注目を集めました。総裁は基調的な物価上昇率が2%からさらに上振れていくリスクを強調し、「ビハインド・ザ・カーブ(対応が後手に回ること)にならないように政策運営していく」と発言。そのうえで「金融環境が緩和的に過ぎると判断すれば、利上げのペースを速めることも十分あり得る」と、踏み込んだ発言をしています(ロイター)。

市場の一部では、この発言を受けて次回の利上げ時期を10月と予想する声も出てきています。円買い介入と利上げペース加速の可能性という2つの材料が同時に出てきたことで、為替市場ではドル売り・円買いの流れが強まりやすい状況になったといえそうです。

東京株式市場はAI・半導体に買い戻し、日経平均2,494円高

為替が大きく動く一方で、31日の東京株式市場は大幅高となりました。日経平均株価は前日比2,494円高と大きく続伸し、AI・半導体関連株を中心に見直し買いが入りました。前日までの下落に対する反動に加えて、アジア株全体が堅調だったことも支援材料になったとみられます。

円高が進むと輸出関連株には逆風になりやすい一方、この日は値がさの半導体関連株の上昇が指数を押し上げる形となり、為替の動きと株価の動きが必ずしも連動しない場面になりました。直近の東京市場の流れは、7月28日時点の振り返り記事もあわせて読むと分かりやすいと思います。

今後の日本市場への影響をどう見るか

ここまでの流れを踏まえて、今後の日本市場への影響として、ひろきちが注目しているポイントを整理します。

①円高の進行ペース:介入観測に加えて日銀の利上げペース加速の可能性が意識されると、当面はドル円が上値の重い展開になりやすいと考えられます。輸出企業の業績見通しには注意が必要です。

②長期金利と銀行株:利上げペースが速まるとの見方が強まれば、長期金利にも上昇圧力がかかりやすくなります。金利上昇は銀行株にとって追い風になりやすい一方、金利に敏感なグロース株には逆風になる可能性があります。

③ボラティリティの拡大:為替・株式ともに値動きが大きくなっている局面なので、短期的には株価指数・個別銘柄ともに振れ幅が大きくなりやすいと考えられます。ポジションを取る際はいつも以上にリスク管理を意識したいところです。

介入や総裁会見のような単発のイベントだけで相場の方向性を決めつけるのは危険ですが、円安一辺倒だった流れに変化の兆しが出てきているのは間違いなさそうです。次回の日銀会合や、今後発表される財務省の為替介入実績(月末発表分)もあわせてチェックしていきたいと思います。

今日はこのあたりで。次回もまたお会いしましょう!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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