【振り返り】8月27日の米国市場まとめ!エヌビディア決算で株価+8.7%急騰、ナスダックは+1.57%高

投資のいろは

どうも、ひろきちです。今日は2026年8月27日の米国株市場を振り返っていきます。この日はエヌビディアの決算がとにかく主役でした。決算をきっかけに株価が乱高下する場面もあり、見ていてなかなかスリリングな一日だったので、順を追ってまとめていきます。

指数はナスダック主導でしっかり上昇、S&P500は7,731まで回復

まずは主要3指数の結果からです。S&P500は前日比+0.72%(+55.29ポイント)の7,731、NYダウは+0.20%(+105.56ポイント)の53,569.44、ナスダック総合は+1.57%(+411.16ポイント)の26,541で取引を終えました。

8月27日の主要3指数騰落率(ナスダック+1.57%、S&P500+0.72%、NYダウ+0.20%)

こうして数字を並べると、ハイテク株の比率が高いナスダックが一番大きく上げていることが分かります。理由はこのあと説明するエヌビディアの決算です。ちなみにS&P500は8月7日につけた終値ベースの最高値(7,757.64)にはまだ届いておらず、「史上最高値更新」というよりは「戻ってきた」という表現の方が正確です。

とはいえ、S&P500は2026年に入ってからすでに27回も最高値を更新しており、年間を通して見ればかなり強い相場が続いているのも事実です。1日ごとの値動きに一喜一憂しすぎず、大きな流れとして「今年は上昇基調が続いている」ことは頭に入れておきたいところです。



利下げ期待も相場の追い風に、9月FOMCの利下げ確率は8割超

エヌビディア決算の話に入る前に、相場全体の地合いにも触れておきます。8月下旬にジャクソンホール(米連邦準備制度理事会が主催する経済シンポジウム)でパウエル議長が講演し、「労働市場へのリスクが増していること」を理由に、金融政策をより前向きな姿勢で運営する必要があるとの見方を示しました。これを受けて市場では、9月16~17日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会。金融政策を決める会合)で利下げが実施される確率が8割を超える水準まで上昇しています。

利下げ期待が高まると、将来の企業収益を今の価値に割り引く際の割引率が下がるため、特にグロース株(成長株)にとっては追い風になりやすいと言われています。この日のハイテク株優位の相場も、こうした金融政策への期待が下地としてあったと考えるとしっくりきます。

エヌビディア決算が主役に、いったん急落してからの急反発で+8.7%

この日最大のイベントは、前日8月26日引け後に発表されたエヌビディアの決算でした。売上高は962億ドルで前年同期比+106%、調整後EPS(1株あたり利益)は2.22ドルと市場予想の2.10ドルを上回りました。純利益は596億ドルと、こちらも前年から大きく伸びています。

注目すべきは今後の見通しです。次の四半期(2026年8~10月期)の売上高ガイダンスは1,080億ドル前後で、市場予想の1,042億~1,048億ドルを上回りました。さらに2028年1月期通期では「前期比約70%増収」という強気な見通しを示し、これは市場が織り込んでいた伸び率のほぼ2倍にあたります。加えて、2027~2028年にかけてAWS(アマゾンのクラウド事業)向けに追加で200万基のGPUを供給する計画も発表され、AIエージェント需要の広がりを裏付ける材料として受け止められました。

面白いのは株価の値動きです。決算発表直後は「好材料が出尽くした」という受け止めから一時売りが先行しましたが、その後の説明会でCFOが中期の強気な見通しを語ると買いが優勢になり、最終的には終値で+8.74%(227.98ドル)まで上昇しました。1日の値上がりで時価総額が400億ドル以上増えた計算になり、この日のS&P500の上昇分のかなりの部分をエヌビディア1銘柄が支えた格好です。

半導体は明暗くっきり、ブロードコムは連れ高もAMD・マイクロンは下落

エヌビディアの好決算は、他の半導体・AI関連銘柄にも影響を与えました。データセンター向け半導体を手がけるブロードコムは+4.49%と大きく上昇し、テスラも+2.28%、マイクロソフトも+1.15%と続きました。

一方で、エヌビディアのライバルであるAMDは伸び悩み、メモリー大手のマイクロン・テクノロジーは-2.76%と下落しました。マイクロンについては、エヌビディア決算の中で「次の四半期はメモリー価格の上昇でグロスマージン(粗利率)がやや低下する見込み」という説明があったことが影響したと見られます。半導体といっても、AIの演算を担うGPUメーカーと、その部材を供給するメモリーメーカーとでは、同じニュースでも受け止め方が真逆になる、という面白い例だったと思います。

ブロードコムについては、自社開発のAI向けカスタムチップ(特定の用途に特化した半導体)を大手クラウド企業に供給するビジネスが伸びており、エヌビディアとは少し違う切り口でAI投資の恩恵を受けている銘柄です。「AI関連株」とひとくくりにされがちですが、それぞれの会社がどのポジションでAI需要を取り込んでいるのかを見ていくと、値動きの違いにも納得感が出てきます。

値上がりはテクノロジーだけ、中身を見ると意外と弱かった相場

指数だけ見ると「良い一日」に見えますが、セクター別の騰落率を見ると印象が変わります。

S&P500セクター別騰落率(8月27日)情報技術+2.55%、エネルギー+0.41%、金融-0.54%、ヘルスケア-0.60%、公益事業-0.78%
上昇したのは情報技術セクター(+2.55%)とエネルギー(+0.41%)のみで、金融(-0.54%)、ヘルスケア(-0.60%)、公益事業(-0.78%)はいずれもマイナスでした。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を均等に扱う「イコールウェイト」のS&P500指数はこの日マイナス圏で終わっており、実際には値下がりした銘柄の方が多かったことが分かります。

つまりこの日の相場は、「エヌビディアという1つの巨大企業の決算」によって指数全体が押し上げられた、かなり偏った上昇だったということです。個人的には、こういう「一部の銘柄だけが指数を牽引している相場」は、その銘柄の決算や見通しが崩れたときに指数全体が大きく揺れやすいので、少し注意しておきたいポイントだと思っています。

今後の見通し

ここからの注目ポイントを3つ挙げておきます。

①エヌビディアの決算を受けて、他のAI関連企業(クラウド大手やデータセンター関連)の設備投資計画がさらに上振れするかどうか。設備投資が拡大すれば、半導体関連にとっては追い風が続きます。②メモリー価格の上昇が半導体サプライチェーン全体のコストにどう影響するか。マイクロンの下落はその一端が表れた形で、スマホやPCなど川下の製品コストにも波及する可能性があります。③9月16~17日のFOMCで実際に利下げが決定されるかどうか、そしてその後の利下げペースについてどんなメッセージが出るか。相場の裾野がテクノロジー以外にも広がっていくかどうかも、あわせて見ていきたいところです。

個別銘柄の決算をもっと深掘りしたい方は、アドバンテストと米ターゲットの決算を深掘りした「今週の注目株」記事もあわせてどうぞ。また、ひろきち自身の資産推移は総資産公開まとめにまとめているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

English version is here →https://hirokichiiii.com/投資のいろは/us-stock-2026-08-27-en/

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

今日も応援のいいねをお願いします!次回もお楽しみに。

いつも読んでいただきありがとうございます。下のバナーをポチッと応援クリックしていただけると、ひろきちの励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング





コメント

タイトルとURLをコピーしました