どうも、ひろきちです。今回は2026年7月22日(現地時間)に発表された、アルファベット(Google親会社、GOOGL)の2026年第2四半期(Q2)決算をまとめます。数字だけでなく、決算発表後の市場の反応や、AI投資を中心とした今後の動向まで一緒に見ていきましょう。
売上高は1,198億ドルで前年同期比24%増
アルファベットの2026年Q2決算は、売上高が1,198億ドル(前年同期は964億ドル)となり、前年同期比24%増を達成しました。市場予想(1,169億ドル)も上回る好決算です。
事業セグメント別に見ると、検索広告やYouTubeなどを含む「Google Services」は945億ドル(前年同期比15%増)、YouTubeの広告収入単体でも110.6億ドル(前年は97.9億ドル)と伸びています。そして今回の決算で最も目立ったのが、次の見出しで紹介するGoogle Cloudです。

この図から読み取れるのは、全社の売上成長を牽引しているのがGoogle Cloudだということです。Google Servicesの伸び率(+15%)を大きく上回るペースで拡大しています。
Google Cloudが82%増!バックログは5,140億ドルに
今回の決算で一番の注目ポイントはGoogle Cloud(クラウド事業)です。売上高は248億ドルとなり、前年同期比82%増という驚異的な伸びを記録しました。営業利益も88億ドル(前年同期は28億ドル)と大きく改善しています。
背景にあるのはAIインフラや企業向けAIサービスの需要拡大です。バックログ(受注残高、まだ売上に計上されていない契約残高)は5,140億ドルに達し、前四半期から500億ドル以上増加しました。ひろきちとしては、この「バックログの伸び」こそがGoogle Cloudの将来の売上を占う一番のヒントだと感じています。
純利益は298%増の1,121億ドル、ただし一時的な押し上げも
純利益は1,121億ドル(前年同期は282億ドル)となり298%増、EPS(1株あたり利益)は9.11ドル(前年同期は2.31ドル)でした。
ただしこの大幅増益には注意点があります。保有株式の評価益(未実現の含み益)990億ドルが、EPSを6.26ドル分押し上げているのです。つまり本業の利益成長に加えて、保有資産の値上がりという一時的な要因も大きく効いているということです。本業の実力を見るなら、営業利益(前年同期比30%増)の方が参考になりそうです。
決算後の株価は乱高下、AI投資拡大への警戒感も
好決算にもかかわらず、決算発表後の株価は不安定な値動きとなりました。理由は、通期の設備投資(CapEx、資本的支出)計画の引き上げです。アルファベットは2026年通期のCapExを、従来予想の1,800億〜1,900億ドルから1,950億〜2,050億ドルへ上方修正しました。
AI投資への期待が業績を押し上げる一方、「投資はどこまで膨らむのか」「利益率への影響は」という警戒感が投資家の間で強まった格好です。実際、この資金を賄うためにアルファベットは6月に496億ドルの株式を発行し、Q2中には203億ドルのシニア無担保債も発行しています。アナリストの評価も分かれており、目標株価を430ドルに引き上げる強気派がいる一方で、長期的な資本支出の増加を懸念して目標株価を引き下げる声もあります。
今後の動向:3つの注目ポイント
ここからは、ひろきちが今後注目しているポイントを3つ整理します。
①Gemini(アルファベットのAIモデル)の普及スピード。Geminiは毎分220億トークンを処理し、Gemini Appの月間利用者数は9.5億人に到達しました。フォーチュン100企業の9割近くがGemini Enterpriseを利用しており、法人向けAI市場でのシェア拡大が続くかが焦点です。
②TPU(Googleが独自開発するAI向け半導体)のハードウェア外販ビジネス。2026年後半から売上への貢献が始まり、本格的な拡大は2027年になる見通しです。エヌビディア一強だったAI半導体市場に、Googleがどこまで食い込めるかも注目です(AI関連銘柄についてはこちらの記事「米国AI企業まとめ」でも整理しています)。
③CapEx拡大と利益率のバランス。今回のように設備投資計画が引き上げられるたびに株価が敏感に反応する展開は、しばらく続きそうです。OpenAIやAnthropicなど競合のAI投資動向(こちらの記事で紹介しています)と合わせて、業界全体の設備投資競争がどこまで続くかも見ておきたいところです。
ひろきちの視点
今回の決算を見て感じたのは、「AI投資は着実に売上に変わり始めている」ということです。Google Cloudの82%増収とバックログの積み上がりは、投資が実際の受注につながっている証拠だと思います。一方で、CapExの上方修正のたびに株価が揺れる展開は、AI関連の大型株に共通する現象で、しばらくは決算のたびに一喜一憂しそうです。長期で保有するなら、四半期ごとの株価変動よりも、Cloud事業のバックログや利益率の推移を継続して追いかけていきたいと思います。
引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!
English version is here → Alphabet Q2 2026 Earnings (English)
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
今日も応援のいいねをお願いします!下のバナーをポチッとクリックしていただけると、ひろきちの励みになります。



コメント