【米国株まとめ】10月7日はNYダウが341ドル安!米長期金利の上昇で5営業日ぶり反落、キャタピラー急落とマイクロン・ペンギンの上昇を解説

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

昨夜(10月7日)のNYダウは、米長期金利の上昇が重しとなり、前日比341.41ドル安の51,179.87ドルと5営業日ぶりに反落しました。ただ、この下げ幅の約86%はキャタピラー(CAT)1社で説明できるという、少しいびつな反落です。一方で、AI関連のマイクロン(MU)とペンギン・ソリューションズ(PENG)は上昇しました。今回は、この3銘柄がなぜ動いたのかを中心にまとめます。

NYダウは341ドル安で反落、ナスダックも6営業日ぶりに下落

まず3指数の動きです。数字は共同通信、CNBC、Yahoo!ファイナンスなどの報道をもとにしています。

指数終値騰落率
NYダウ51,179.87(-341.41)-0.66%
S&P5007,801.77-0.22%
ナスダック総合27,538.69(-61.20)-0.22%

ダウの下げ幅が目立つ一方で、S&P500とナスダックの下落は0.2%台にとどまりました。指数全体が崩れたというより、ダウだけが1銘柄の急落に引っ張られた形です。ダウは株価の高い銘柄の影響を受けやすい「株価平均型」の指数なので、こうしたことが起きやすい点は覚えておきたいところです。

背景にあるのは債券市場です。米10年債利回りは取引中に5.35%前後まで上昇し、2002年以来の高水準をつけました。30年債利回りも5.73%まで上がっています。その後、10年債の入札(390億ドル)を無事に通過したことで利回りは5.27%前後まで低下し、株価も下げ幅を縮めました。

なぜ金利が重しになったのか:FOMC議事要旨と原油高

金利が上がった理由は主に2つあります。1つ目は、同日に公表された9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨です。「年末までにもう1回の利上げが適切になる可能性が高い」という趣旨の意見が示されたと報じられ、利下げどころか追加利上げが意識される状況になっています。

2つ目は原油高です。中東でのフーシ派の攻撃を受けて、原油価格は1バレル100ドル近辺まで上昇したと伝えられています。物価が下がりにくい、という見方が強まれば、金利は下がりにくくなります。

ひろきちの感想としては、利回りが5%台に乗ると、株式の「割高感」が意識されやすくなると感じます。債券で5%を超える利回りが得られるなら、わざわざリスクのある株を買う理由が弱まるからです。S&P500が7,800台という高い水準にあるだけに、今後も金利の動きには注意が必要だと思います。

なお、そのほかの市場では金が0.25%安の1オンス4,130.80ドル前後、ビットコインは2.82%安の83,131ドル前後でした(Yahoo!ファイナンス、Globe and Mailなどの報道)。

話題になった銘柄①:キャタピラー(CAT)は5.7%安、ダウ下落の約86%を占める

何が起きたか

建設機械大手のキャタピラーは前日比5.7%安となり、終値は800ドル台前半(取引中は約812〜814ドル、前日終値863.44ドル)でした。この1銘柄でダウを約295ポイント押し下げ、下げ幅全体の約86%を占めたと報じられています。

なぜ注目されたのか

きっかけとして報じられているのは、米連邦取引委員会(FTC)と米農務省(USDA)が、農業機械市場について情報提供(パブリックコメント)を求める共同の調査を開始したことです。農業機械の製造や流通の過程で、競争を妨げる行為がないかを調べる内容で、発表文で名前が出たのはディア(DE)でした。キャタピラーの名前は挙がっていませんが、農機関連株が全般的に売られ、キャタピラーにも波及したと見られています。なお、一部の報道では、アナリストの投資判断の引き下げや目標株価の引き下げも重なったとされており、材料は1つではないようです。

なぜその値動きになったのか

ここが少し分かりにくい点です。調査の対象は主に農業機械で、キャタピラーの主力である建設機械・鉱山機械とは事業が重なる部分が限られます。それでも大きく売られたのは、すでに株価が高い水準(800ドル台)にあり、悪材料が出ると利益確定の売りが出やすかったことと、金利上昇で景気敏感株が売られやすい地合いだったことが重なったためと考えられます。ただし、明確な理由は断定できず、報道ごとに説明が異なる点には注意が必要です。

話題になった銘柄②:マイクロン(MU)は4.1%高、メモリ不足の追い風が続く

何が起きたか

半導体メモリ大手のマイクロンは4.1%上昇し、時価総額で重みの大きいS&P500とナスダックの下支え役になりました。10月7日の取引では、株価は約1,011〜1,081ドルの範囲で推移しています。

なぜ注目されたのか

背景には、先週発表された決算があります。報道によると、直近の四半期(2026年9月3日締め)の売上高は542億ドル(前年同期比で約3.8倍)、非GAAPベースの1株利益は33.42ドルでした。次の四半期の売上高見通しは約615億ドルです。さらに、経営陣は「メモリとストレージの需給は2026年よりも2027〜2028年のほうがさらに逼迫する」との見方を示しました。AI向けのデータセンターでメモリの需要が急増し、供給が追いついていないという構図です。10月7日にはDAデビッドソンが目標株価を3,000ドルに引き上げたとも伝えられています。

なぜその値動きになったのか

マイクロンは今年に入って250%以上上昇しており、過去にも決算後は一度下がってから回復するパターンがありました。今回は決算後に株価が上がり、10月7日も続伸した形です。金利上昇で市場全体が弱い中でも買われたのは、「業績が予想を上回り、しかも先行きの見通しも強い」という、数字に裏付けられた買いだったからだと思います。ただ、これだけ上がると期待も高いため、少しでも需給の変化が見えると値動きが荒くなる点には注意したいところです。

話題になった銘柄③:ペンギン・ソリューションズ(PENG)は決算ベースで大幅上昇

何が起きたか

AI向けのインフラ(コンピューターシステムやメモリ)を手がけるペンギン・ソリューションズは、10月6日の取引終了後に2026年度第4四半期(6〜8月期)決算を発表しました。10月7日の通常取引では4%台の上昇となり、日中の値幅は約65.30〜68.50ドルでした。決算発表直後の時間外取引では、一時15%程度の上昇が報じられています(Benzingaなど)。

なぜ注目されたのか

決算内容が市場予想を大きく上回ったからです。主な数字は次のとおりです。

項目実績市場予想
売上高5億6,670万ドル(前年同期比+68%)約5億1,600万〜5億2,100万ドル
調整後1株利益1.00ドル約0.77〜0.78ドル
営業利益6,900万ドル(前年同期比+458%)―

特に伸びたのは「統合メモリ」事業で、売上は前年同期比で158%増の3億4,100万ドルと過去最高でした。AI向けのメモリ需要の高まりが、マイクロンと同じように追い風になっています。さらに2027年度の売上高見通しは中央値で24.3億ドル(約40%成長)、1株利益は約55%増を見込むとされ、これも好感されました。

なぜその値動きになったのか

時間外で15%上昇したのに、翌日の通常取引では4%台にとどまりました。これは、決算を受けた買いが時間外にまず先行し、その後は市場全体の金利上昇の影響や利益確定の売りで上げ幅が縮んだためと考えられます。数字は良かったものの、地合いの悪さが上値を抑えたかたちです。(時間外と通常取引の数字は報道ごとにやや差があるため、参考値として見てください)。

ETFと今日の日本株:金利と半導体の綱引きが続く

S&P500に連動するVOOやSPYなどのETFは、指数と同じく0.2%台の下落でした。ナスダック100連動のQQQも、ナスダック総合と近い動きだったと見られます。一方で、ダウに連動するETFは、キャタピラーの下落の影響を受けて0.7%近く下がりました。なお、業種別(セクター別)の詳しい騰落率は確認できなかったため、今回は動きが大きかった個別銘柄に絞っています。

日本株への影響も確認しておきます。昨日の日経平均は70,035.71円(648.27円安)で、節目の70,000円をかろうじて維持した状態です。為替は1ドル=158円台前半で推移しています。今日の注目ポイントは次の3つだと考えています。

①米長期金利の低下が続くか。入札後に利回りは下がったものの、高い水準にあります。
②半導体関連の動き。マイクロンやペンギンの上昇は、国内のメモリ・半導体関連株にも追い風になる可能性があります。
③日経平均が70,000円を守れるか。割り込むと短期的な調整が意識されやすくなります。

私の資産状況については、総資産公開の記録をまとめたこちらのページ(総資産公開の全記録はこちら)で公開していますので、よければのぞいてみてください。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

(出典:共同通信、CNBC、Yahoo!ファイナンス、The Globe and Mail、Benzinga、MarketScreener、Penguin Solutions社の決算発表、The Motley Fool、BigGo Finance)

English version is here → [U.S. Market Recap] Oct 7: Dow Falls 341 Points as Treasury Yields Climb

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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