どうも、ひろきちです。
今日2026年9月28日の東京株式市場を振り返っていきます。結論から言うと、日経平均株価は前営業日比486円安の65,877円で取引を終え、6営業日ぶりに反落しました。朝方は前日までの上昇の勢いを引き継いで買いが先行したものの、後場にかけて利益確定売りに押され、大引けにかけて下げ幅を広げる「安値引け」という、やや弱含みの1日になりました。
今日の指数の動き
まずは主要指数の動きを表でまとめます。
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,877.62円 | -486.58円 | -0.73% |
| TOPIX | 4,112.00pt | -16.59pt | -0.40% |
| グロース250 | 確認中 | 確認中 | プラス圏(3日ぶり反発) |
| ドル円 | 157.67円(15時時点) | ほぼ横ばい | (円安基調) |
この表から読み取れるのは、大型株中心の日経平均・TOPIXがそろって下げた一方、新興市場のグロース250は宇宙関連銘柄の上昇を支えに3営業日ぶりに反発しており、市場全体が一様に売られたわけではないということです(グロース250の具体的な終値・騰落率は、記事作成時点でデータ会社の反映が追いついておらず「確認中」としています。数値が確定次第、差し替えます)。
日経平均は9月17日の64,136円から9月25日の66,364円まで、ほぼ一本調子で6営業日続伸していました。今日はその勢いに一服が入った形です。前日までの上げが大きかった分、利益を確定させたい投資家の売りが出やすいタイミングだったとも言えます。

上のグラフの通り、9月25日の66,364円をピークに、今日は反落する形になりました。とはいえ、9月17日の水準と比べればまだ1,700円以上高い水準を保っており、短期的な調整の範囲内だと捉えられます。 前営業日である9月25日の相場については、【日経平均まとめ】9月25日は850円高の66,364円!5日続伸で年初来高値圏、半導体・銀行株が牽引でも振り返っています。
なぜ動いた?相場を動かした材料
今日の下げの背景には、大きく3つの材料が重なっています。
①国内長期金利の上昇:国内の長期金利(10年物国債利回り)が一時3.095%まで上昇しました。金利が上がると、将来の利益を今の価値に割り引いて考える株式(特にグロース株や高PER銘柄)にとっては割高感が意識されやすくなります。
②半導体株比重の高い韓国市場(KOSPI)の下落:韓国の総合株価指数が下落し、半導体関連株の多い東京市場にも売りが波及しました。日本と韓国は半導体・ハイテク関連の値動きが連動しやすく、海外の値動きの「連想売り」が出やすい構図です。
③前週末の米国市場は堅調だった一方、材料としては一服感:前営業日(9月25日、米国時間)のNYダウは前日比+478.64ドル(+0.93%)の51,828.62ドルと4営業日ぶりに反発し、S&P500は+39.28ポイント(+0.51%)の7,743.41、ナスダック総合は+129.35ポイント(+0.48%)の27,068.72で取引を終えていました(出典:みんかぶFX/為替)。原油価格の下落と米国債利回りの上昇一服が支援材料でしたが、週間ベースでは米国債利回りの急上昇が相場の重荷になった週でもあり、その余韻が週明けの東京市場にも残った格好です。
加えて、今日9月28日は9月期末(中間配当・株主優待)の権利付き最終日にあたる銘柄が多く、配当や優待を狙った買いが入りやすい一方で、権利取り後の売り(明日の配当落ちを見越した利益確定売り)も出やすいタイミングでした。この需給要因も、後場にかけて上値が重くなった一因と考えられます。
今日話題になった銘柄と、その理由
日経平均への寄与度(指数を何円分押し上げた・押し下げたか)をもとに、今日話題になった4銘柄を取り上げます。
| 銘柄(コード) | 終値 | 騰落率 | 注目された理由 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ(9984) | 6,290円 | +2.28% | 日経平均を単独で最大押し上げ(寄与度+約113円) |
| ファーストリテイリング(9983) | 68,250円 | -0.54% | 値がさ株として押し下げ寄与(寄与度-約30円) |
| キオクシアホールディングス(285A) | 54,480円 | -2.33% | 半導体株安の流れを受けて反落(寄与度-約31円) |
| イビデン(4062) | 22,225円 | -4.80% | 日経平均への押し下げ寄与度が最大(寄与度-約75円) |
この表から分かる通り、上昇した銘柄と下落した銘柄で寄与度がほぼ相殺し合う展開だったことが、下げ幅を486円程度に留めた一因と言えそうです。
ソフトバンクグループ(9984):日経平均を単独で最大押し上げ
ソフトバンクグループは前日比+140円(+2.28%)の6,290円で取引を終え、寄与度は単一銘柄として最大の約+112.63円でした。相場全体が下げる中での上昇だったので、今日一番目立った銘柄と言っていいと思います。同社株はここ最近、AI関連への投資姿勢や傘下のアーム(Arm)の株価動向など、AIテーマの追い風を受けやすい銘柄として物色される場面が続いています。今日について「これ」という単発の新規材料は確認できませんでしたが、半導体・KOSPI安で他の半導体関連が売られる中、同社は事業構造上AI投資会社としての側面が強く、個別の需給で買いが入ったとみられます。断定はできませんが、値がさ株として指数への影響力が大きい銘柄だけに、こうした「1銘柄で相場の下げを吸収する」動きは今後も注目しておきたいところです。
イビデン(4062):今日最大の押し下げ役に
半導体パッケージ基板大手のイビデンは前日比-1,120円(-4.80%)の22,225円まで下落し、日経平均への押し下げ寄与度は今日最大の約-75円でした。イビデンはAIサーバー向け基板需要への期待から今年に入って株価水準を切り上げてきた銘柄の一つで、期待が先行しやすい分、値動きも大きくなりやすい特徴があります。今日は韓国KOSPIの下落や国内金利上昇を受けた半導体セクター全体への警戒が波及した形とみられ、直近の株価上昇に対する利益確定売りが出やすいタイミングだったとも考えられます。明確な個別の悪材料は確認できておらず、セクター全体の地合い悪化に連れた面が大きいというのが実際のところです。
キオクシアホールディングス(285A):半導体株安の流れに沿って反落
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは前日比-1,300円(-2.33%)の54,480円で取引を終えました。寄与度は約-30.51円で、こちらも指数の押し下げに寄与しています。キオクシアは今年、AI向けメモリー需要への期待から大きく買われてきた一方で、相場の過熱感が意識されるたびに大きく調整する値動きを繰り返してきた銘柄です。今日については米半導体株や韓国株の弱含みを受けた連想売りが中心とみられ、業績そのものに関する新たな悪材料は確認できていません。値動きの荒さは裏を返せば、それだけ市場の期待値が高い銘柄であることの表れとも言えます。
ファーストリテイリング(9983):値がさ株として上値を抑える
ユニクロを展開するファーストリテイリングは前日比-370円(-0.54%)の68,250円とやや軟調でした。下落率自体は小さいものの、株価水準が高い「値がさ株」であるため、日経平均への寄与度は約-29.77円と、パーセンテージの割に指数への影響が大きくなっています。今日はちょうど9月期末の配当・株主優待の権利付き最終日にあたっており、権利取りを終えた投資家の一部からの利益確定売りが出やすいタイミングだったことも、上値の重さにつながった可能性があります。

上のグラフを見ると、ソフトバンクグループだけがプラス圏で踏ん張り、残り3銘柄がマイナス圏に沈んでいる様子が一目で分かります。半導体関連(イビデン・キオクシア)の下げ幅が特に大きく、今日の相場のテーマが「半導体株の調整」だったことがうかがえます。
個人投資家としてどう見るか
積立投資をコツコツ続けている方にとっては、今日1日の486円安は、正直そこまで気にする必要のない値動きだと思います。日経平均は9月17日から25日にかけて2,000円以上上昇していたので、その反動が出た程度と捉えるのが自然です。むしろ、こういう日に「下がったから怖い」と積立を止めてしまう方が、長い目で見ると機会損失になりやすいというのがひろきちの考えです。
一方で短期売買をしている方にとっては、半導体関連の値動きの荒さは要注意ポイントだと思います。イビデンやキオクシアのように期待先行で買われてきた銘柄は、上げるときも下げるときも振れ幅が大きくなりがちです。ポジションを取る際は、値幅に応じた資金管理を普段以上に意識したい局面だと感じます。
明日以降の注目ポイント
①配当落ちの影響:今日が9月期末の中間配当・株主優待の権利付き最終日だった銘柄が多いため、明日9月29日は「配当落ち」による見た目上の株価下落が出やすい点に注意が必要です。指数自体も権利落ち分だけ下押しされる可能性があります。
②米国市場・半導体セクターの動向:今日の下げのきっかけの一つだった半導体株安の流れが続くかどうかは、米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)や、キオクシア・イビデンなど個別銘柄の値動きを引き続きチェックしておきたいところです。
③国内長期金利の水準:長期金利が3.1%近辺まで上昇してきていることで、グロース株・高PER銘柄への影響がどこまで広がるか、金利動向は当面の注目材料になりそうです。
引き続き、無理せずコツコツと。明日もよろしくお願いします!
English version is here → [Nikkei Recap] Sep 28, 2026: Nikkei 225 Falls 486 Points to 65,877 as Chip Stocks Slide and Profit-Taking Hits
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
(本文中の日経平均・TOPIXの終値、米国市場・為替・個別銘柄の株価は、日本経済新聞・財経新聞・株式新聞Web・みんかぶFX等の報道を参照しています。グロース250指数の終値および東証プライムの売買代金・値上がり値下がり銘柄数は、記事作成時点でデータの反映が間に合わず確認中です。)
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