【銘柄分析】HENNGE(4475)がストップ高!株価2,211円・5期連続最高益予想の今後を解説

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

2026年11月6日の東京株式市場は、日経平均株価が3,643円安(-5.96%)と大きく崩れました。そのなかで、逆行高で目立ったのがHENNGE(4475)です。前日の11月5日に決算を発表し、8日連続で下げていた株価が一転、この日はストップ高(1日の値上がり幅の上限)まで買われました。今回は、HENNGEがどんな会社なのか、業績と株価の位置、今後の見通しをまとめます。

HENNGEはどんな会社?企業向けクラウドセキュリティの会社

HENNGEは、企業向けのクラウドセキュリティサービス「HENNGE One」を提供している会社です。メール配信にも強みがあります。2019年に東証へ上場しました(出典:株探)。

会社では、仕事で使うクラウドサービスが増えています。「社員が安全にログインできるか」「大事なデータが外に漏れないか」といった課題を、一つのサービスでまとめて守るのがHENNGE Oneの役割です。サブスクリプション型(月額や年額で利用料を受け取る形)なので、契約が続くかぎり売上が積み上がりやすいのが特徴です。

株価と投資指標:8日連続安のあと、2,211円でストップ高

11月6日のHENNGEの終値は2,211円でした。前日終値1,811円から+400円(+22.09%)で、ストップ高です。始値は1,957円、高値が終値と同じ2,211円で、出来高は約210万株、売買代金は約44.7億円でした(出典:株探、11月6日終値)。

直前まで8日連続で下げていたため、「9日ぶりの急反発」と報じられています。フィスコは、売られ続けていた局面で好決算を確認でき、見直し買いが入ったとの見方を示しています。

11月6日終値時点の投資指標は次のとおりです(出典:株探)。

・PER(株価が1株あたり利益の何倍かを示す、割安さの目安):38.9倍
・PBR(株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標):15.99倍
・配当利回り(会社予想12円ベース):0.54%
・時価総額:743億円
・信用倍率(買い残÷売り残、10月30日時点):2.71倍

PER、PBRともに高めで、将来の成長への期待が株価に織り込まれた銘柄だと分かります。

業績チェック:2026年9月期は営業益+24.9%で計画超え

11月5日に発表された2026年9月期(連結)の決算は次のとおりです(出典:株探、決算短信)。

・売上高:127億8,200万円
・営業利益:22億3,900万円(前期比+24.9%)
・最終利益:17億8,600万円
・年間配当:11円

営業利益は、会社が従来計画としていた約20億6,000万円を上回りました(出典:フィスコ)。

HENNGE 2026年9月期決算の前期比較グラフ

このグラフから、売上・営業利益・最終利益のすべてが前期を上回り、特に営業利益と最終利益の伸びが大きかったことが分かります。

次に、5年間の推移です。

HENNGEの業績推移グラフ

売上高は2023年9月期の67億7,600万円から、2026年9月期の127億8,200万円まで拡大しました。営業利益も7億800万円から22億3,900万円へ伸びています。会社予想の2027年9月期も、売上・営業利益ともに増える見通しです。

今後の経営方針:2027年9月期も営業益+17.5%を計画

会社は2027年9月期について、次の予想を出しています(出典:株探、決算短信)。

・売上高:152億3,200万円(前期比+19.2%)
・営業利益:26億3,100万円(前期比+17.5%)
・経常利益:26億5,800万円(前期比+20.4%)で、5期連続の最高益予想
・年間配当:12円(1円の増配)

フィスコによると、主力の「HENNGE One」で、国内の中堅・中小企業のセキュリティ需要を取り込んで成長を続ける見通しです。成長のために投資をしながらも、増収と増益、増配を同時に狙う計画です。

株価の展望:強気材料と弱気材料

強気材料

①連続の2ケタ増益:営業利益で+17.5%、経常利益で+20.4%と、2桁成長の予想です。

②増配:年間配当が11円から12円へ増える見込みです。配当利回りは低いものの、利益を株主に返す姿勢が見えます。

③需給の改善:8日連続安のあとの急反発で、売りが一巡した可能性があります。ただし、あくまで可能性です。

弱気材料

①株価の高さ:PER38.9倍、PBR15.99倍と、期待が先行しやすい水準です。業績が少しでも予想を下回ると、株価が反応しやすくなります。

②最終利益の伸びが小さい予想:2027年9月期の最終利益予想は18億3,600万円で、前期比+2.8%にとどまります(1株利益は56.9円で、前期の57.1円をわずかに下回る予想)。営業利益と最終利益で伸びに差がある理由は、私は確認できていませんので、決算短信で見ておきたいところです。

③値動きの大きさ:1日で+22%上がる銘柄は、逆方向にも大きく動きます。信用買い残が売り残の約2.7倍と、買い方が多い点も気になります。11月6日のようにAI関連株が崩れる日は、成長株全体に売りが出やすい点にも注意が必要です。

個人的には、中堅・中小企業のセキュリティ需要という追い風はあり、営業利益が毎年伸びている点は評価できると見ています。ただ、1日で2割上がった直後で、PERは約39倍、PBRは約16倍と、期待が高い水準です。「ストップ高で買い遅れた」と焦るより、次の四半期決算で営業利益の伸びが予想どおり続いているかを確認しながら、落ち着いて見ていきたい銘柄だと考えています。もちろん、投資判断はそれぞれ違いますので、あくまで一つの見方として読んでください。

まとめ:好決算でストップ高、ただし期待は織り込み済みの水準

・11月6日の終値は2,211円(+22.09%、ストップ高)。8日連続安のあとの急反発でした。
・2026年9月期の営業利益は22億3,900万円(前期比+24.9%)で、会社の従来計画を上回りました。
・2027年9月期は営業利益26億3,100万円(+17.5%)、増配(12円)を計画しています。
・PER38.9倍、PBR15.99倍と高めで、最終利益の伸びが小さい点は要確認です。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

出典:株探(株価・業績、2026年11月5日・6日)、フィスコ(ザイ・オンライン配信記事、2026年11月6日)

前回の銘柄分析:【銘柄分析】トヨタ自動車(7203)は上方修正も反落…株価3,338円・営業利益3.9兆円予想の実力を解説
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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