【米国株まとめ】9月15日はNYダウ328ドル安の52,093ドルで続落!長期金利が2007年以来の高水準に接近、AI減速懸念とFOMC警戒が重し

投資のいろは

どうも、ひろきちです。米国市場は9月15日(火)、3指数がそろって続落しました。NYダウは328ドル安の52,093ドル、S&P500は0.45%安、ナスダック総合は0.78%安と、下げ幅自体は1%未満にとどまったものの、これで月曜からの2営業日続落です。背景にあるのは、①9月16日(水)に結果が判明するFOMC(米連邦公開市場委員会)への警戒、②中東情勢の緊迫化による原油急伸、③週明けから尾を引くAI開発「減速論」の3つの重し。一方で個別株では、合併期待から急伸した銘柄もあり、明暗がくっきり分かれた1日でした。数字と一緒に振り返っていきます。

3指数の動き|長期金利は2007年以来の高水準に接近

指数終値前日比騰落率
NYダウ52,093.11-328.09-0.63%
S&P5007,585.73-33.42-0.45%
ナスダック総合25,981.57-204.38-0.78%

3指数とも下げ幅は1%未満でしたが、ナスダックの下げがやや大きく、AI関連株の弱さが引き続き意識された格好です。最大の重しとなったのは、米10年国債利回り(長期金利の指標)が一時5.02%まで上昇し、2007年以来の高水準に接近したこと。9月16日に結果が出るFOMCでは0.25%の追加利上げがほぼ織り込まれており、焦点は新FRB議長ケビン・ウォーシュ氏の記者会見が「一回限りの調整」と位置づけるか、「インフレ圧力の継続」を示唆するかに移っているとの見方が市場では出ています(Capital.comのアナリスト、ダニエラ・ハソーン氏)。

原油高と高金利が同時に進む展開は、株式市場にとって「割引率の上昇」という逆風になりやすく、警戒感を映してVIX(恐怖指数、株価の変動リスクを示す指数)は17.20(前日比+0.58%)とやや上昇しました。

相場を動かした材料|原油急伸とAI「減速論」の余波

原油相場は、WTI原油が104.10ドル(+2.64%)、ブレント原油が107.90ドル(+2.14%)まで上昇しました(出典:TheStreet)。サウジアラビアの東西パイプラインへの攻撃と、イラン系武装組織フーシ派によるサウジへの新たな攻撃で、ホルムズ海峡周辺の供給不安が再燃したことが背景です。

もう一つの材料が、AI開発の「減速論」です。Anthropic(アンソロピック)のCEOダリオ・アモデイ氏が9月12日、「フロンティア(最先端)開発のペースを落とすべきだ」とする約3,800語のエッセイを公表しました。OpenAIのサム・アルトマン氏も同調する姿勢を示し、イーロン・マスク氏も「ダリオは正しい」と短く支持を表明。これを受けて月曜の取引で半導体・AIインフラ関連株が軒並み急落しており、火曜はその流れを引き継ぎつつも、一部銘柄には売られ過ぎ感からの反発も見られました(出典:CNBC、Yahoo Finance)。

話題になった銘柄|合併期待のスカイワークスが急伸、AI関連は明暗

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions、SWKS):約10%高

株価は前日比で約10%急伸しました。同社とRF(高周波)半導体大手クオーボ(Qorvo、QRVO)との220億ドル規模の経営統合が、米規制当局の審査(FTCおよびHSR待機期間)を通過し、年内完了に向けて最終段階に入ったと、CEOのフィル・ブレース氏が9月中旬のゴールドマン・サックス主催カンファレンスで説明していました。統合完了への確度が高まったことに加え、アップルの新製品発表がRF部品需要の追い風になるとの見方が重なり、買いが集中したとみられます(出典:TheStreet、Skyworks IR)。

デル・テクノロジーズ(Dell Technologies、DELL):+5.65%

AI向けに最適化したサーバーの需要が引き続き旺盛で、受注残(バックログ、未出荷の受注総額)は950億ドルに達していることが投資家の関心を集めました。AI減速論で半導体・AIインフラ株全体に警戒感が広がるなかでも、実需に裏付けられた受注残の大きさが評価され、逆行高となりました(出典:TheStreet)。

半導体株(AMD・クアルコムなど):反発の動き

AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)は約2%高、クアルコム(Qualcomm)は4%超上昇しました。いずれも月曜にAI減速懸念で急落した銘柄群です。明確な好材料が出たわけではなく、売られ過ぎたポジションの巻き戻しという見方が出ています(出典:Yahoo Finance)。

エノバ・インターナショナル(Enova International、ENVA):約24%安

フィンテック企業の同社が、地銀グラスホッパー・バンコープ(Grasshopper Bancorp)買収に必要な通貨監督庁(OCC)とFRBへの規制当局申請を取り下げたと発表し、株価は急落しました。銀行免許取得を通じた成長戦略の後退と受け止められたことが下落の理由です。同社CEOは「銀行規制の基準が不透明で、政治的な圧力を受けやすい」ことを申請取り下げの理由に挙げています(出典:TheStreet)。

デーブ・アンド・バスターズ(Dave & Buster’s、PLAY):約15.6%安

レストラン・エンターテインメント大手の同社が第2四半期決算で赤字・売上未達を発表し、複数のアナリストが目標株価を引き下げたことで、失望売りが広がりました(出典:TheStreet)。
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セクター・ETFの動き|AI一極集中から資金が分散

半導体セクター全体としては、月曜の急落からの一服・反発の動きが目立った一方、AI開発減速への警戒はくすぶったままです。AI関連株から資金が逃避する形で、サイバーセキュリティ関連株には物色の動きが見られました。S&P500に連動する代表的なETF「バンガードS&P500 ETF(VOO)」も、指数とほぼ同水準で軟調に推移しています。

この日の動きからは、これまでAI関連株に集中していた資金の物色先が、AI減速懸念をきっかけに分散し始めている様子がうかがえます。
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今日の日本株・注目点

米国市場を受けた今日の日本株のポイントは次の3つです。①FOMC結果発表を翌日に控え、様子見ムードが強まりやすいこと。②原油高・長期金利上昇は輸入コスト増や割引率上昇を通じて幅広い銘柄の逆風となりやすく、動向に注意が必要なこと。③この日の米国市場では大型の決算発表や経済指標は乏しく、材料の中心はFOMC前の思惑と原油・金利の動きだったこと。前日9月14日の米国株まとめ記事もあわせてご覧ください(9月14日の米国株まとめ|AI「開発減速」論で半導体株急落)。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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