【日経平均まとめ】2026年9月2日は1889円安の64325円!イラン空爆による原油高・金利上昇で半導体株に売り集中

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

今日9月2日の東京株式市場は大荒れでした。日経平均株価は前日比1,889円70銭安の64,325円64銭で取引を終え、下落率は2.85%。東証プライム市場では実に9割を超える銘柄が値下がりし、33業種すべてがマイナスという「全面安」の展開になりました。きっかけは米国によるイランへの軍事行動と、それに伴う原油高・金利上昇です。今日は何が起きて、なぜここまで大きく下げたのか、そして僕たち個人投資家はどう受け止めればいいのかを整理していきます。

今日の指数の動き

まずは主要指数の終値を一覧で見てみましょう。

指数終値前日比騰落率
日経平均株価64,325.64円-1,889.70円-2.85%
TOPIX4,081.60-100.26-2.40%
東証グロース市場250指数699.67-6.95-0.98%
ドル円159円91銭前後(午前は160円台に上昇後、午後に反落)

この表を見ると、日経平均もTOPIXも2%台後半の下落で、値動きの大きい主力株が集中的に売られたことが分かります。一方でグロース250指数の下落率は1%未満にとどまっており、値がさの大型株ほど下げがきつかった一日でした。なお、ドル円は16時台の正式な終値が確認できなかったため、午後に報じられた159円91銭前後という水準を目安として記載しています(この点は本文末尾でも改めてお伝えします)。

東証プライム市場全体の売買代金は約8兆344億円、売買高は約24億1900万株にのぼり、普段より活発な売買が交わされたことも、値動きの大きさを裏付けています(出典:財経新聞)。

前営業日(9月1日)の東京市場の振り返りはこちらの日経平均まとめ記事にまとめています。

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なぜ動いた?相場を動かした材料

今日の下げの背景には、大きく3つの材料が重なっています。

①米中央軍によるイラン革命防衛隊拠点への空爆
現地時間9月1日、米中央軍がイランの革命防衛隊(IRGC)の拠点を狙った空爆を実施したと発表しました。両国の緊張がさらに高まるとの懸念から、原油先物相場が急伸し、NY原油(WTI)の終値は前日比5.20%高の1バレル=90.22ドルと、7月下旬以来およそ1カ月ぶりの高値をつけました(出典:ロイター、財経新聞)。

②米長期金利の上昇
原油高によるインフレ圧力の高まりを受け、米長期金利は約1年8カ月ぶりとなる4.80%台まで上昇しました。金利が上がると、将来の利益を今の価値に割り引いて考える株式、特に成長期待の高いハイテク株や半導体株は「割高」に見えやすくなります。この結果、前日9月1日のNY市場ではNYダウが419.02ドル安(-0.78%)の52,766.88ドル、ナスダック総合指数が271.12ポイント安(-1.03%)の26,099.77、S&P500が0.71%安の7,631.47で取引を終えており、この流れがそのまま東京市場にも波及しました。

③国内要因:財政・金利をめぐる思惑
原油高や米金利上昇に加えて、日本国内でも財政運営への不透明感から国債が売られる場面があり、朝方は「日本売り」的な円安・ドル高が進みました(一時1ドル=160円39銭)。ただし午後になると、当局者から利上げ幅について「0.25%以外の選択肢もある」との見解が示され、ドル円は159円91銭まで反落する場面もありました。株式市場にとっては、原油高・金利高が重なったことで、業種を問わず売りが優勢になったといえます。

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今日話題になった銘柄と、その理由

指数の動きだけでなく、実際にどんな銘柄が注目されたのかも見ていきましょう。

銘柄(コード)終値騰落率注目された理由
ソフトバンクグループ(9984)5,001円前後-4.87%AI・半導体関連の代表株として金利上昇による割高感を意識した売り
アドバンテスト(6857)33,050円-6.3%半導体テスト装置最大手。AI相場のけん引役だった反動で利益確定売りが集中
東京エレクトロン(8035)54,380円-3.3%半導体製造装置大手。米ハイテク株安を受けた連想売り
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)確認中(前日終値3,680円を挟み一進一退)確認中金利上昇が銀行の利ざや拡大期待につながり、下げ渋る動き

この表からは、今日の相場が「金利上昇」というひとつのテーマを軸に、業種によって明暗が分かれたことが読み取れます。半導体・AI関連は売られ、金利上昇の恩恵を受けやすい銀行株は相対的に底堅かった、という構図です。

ソフトバンクグループ(9984):AI相場の象徴銘柄が大幅安

ソフトバンクグループは前日比256円安の5,001円前後で取引を終え、下落率は4.87%でした。同社はAI関連投資の象徴的な存在として、これまで市場全体の強気ムードをけん引してきた銘柄のひとつです。それだけに、金利上昇局面では「これまで買われすぎていたのでは」という警戒感から真っ先に売りの対象になりやすく、今日のような全面安の日には下げ幅が大きくなりやすい傾向があります。

アドバンテスト(6857):AI相場のけん引役に利益確定売り

半導体テスト装置で世界トップシェアを握るアドバンテストは、33,050円まで下落し、下落率は6.3%と主力株の中でも目立つ下げになりました。今年に入ってAI向け半導体需要の拡大を追い風に株価が大きく上昇してきた分、金利上昇や地政学リスクの高まりをきっかけに利益を確定する動きが出やすい銘柄だったといえます。明確な自社材料が出たわけではなく、あくまで地合い悪化に伴う需給要因が大きいとみられます。

東京エレクトロン(8035):米ハイテク株安からの連想売り

半導体製造装置の国内最大手である東京エレクトロンも1,850円安の54,380円まで下落し、下落率は3.3%でした。前日の米国市場でハイテク株が売られたことを受けた連想売りが中心で、アドバンテストと同様、業績そのものというより「金利上昇に弱いセクター」として一括りに売られた面が大きいと考えられます。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):金利上昇が支えとなり下げ渋る

一方、メガバンクの一角である三菱UFJフィナンシャル・グループは、前日終値の3,680円を挟んで一進一退の値動きにとどまりました。銀行株は預金と貸出の金利差(利ざや)が金利上昇局面で広がりやすいため、他の主力株が売られる中でも相対的に底堅さを見せました。なお、9月2日の正式な終値は本記事の執筆時点では確認できておらず、「確認中」としています。この点は保存前に最新の値へ差し替える予定です。

個人投資家としてどう見るか

今日のような大幅下落を目にすると、特に短期で値動きを見ている方は不安になるかもしれません。ただ、今回の下げは個別企業の業績悪化が理由ではなく、あくまで「地政学リスク→原油高→金利上昇」という外部要因の連鎖によるものです。積立投資でコツコツ買い増している方にとっては、むしろ同じ金額でより多くの口数を買えるタイミングとも言えます。

一方で短期売買をしている方にとっては、金利や原油価格の動向次第で値動きが荒くなりやすい局面が続く可能性があるので、いつも以上にポジションサイズや損切りラインを意識しておくとよさそうです。どちらの立場でも、ニュースの見出しだけで慌てて売買を決めるのではなく、自分の投資方針に立ち返ることが大切だと僕は思います。投資の基本的な考え方は「投資のいろは」カテゴリーでもまとめているので、あわせて読んでみてください。

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明日以降の注目ポイント

明日以降、相場を見るうえで注目しておきたいポイントを3つ挙げます。

①イラン情勢のさらなる展開
軍事的な緊張が緩和に向かうのか、それとも報復合戦が続くのかによって、原油価格の動向が大きく変わってきます。

②米長期金利の水準
4.80%台まで上昇した米長期金利がこのまま高止まりするのか、それとも落ち着きを取り戻すのかは、ハイテク・半導体株の戻りを占う上で重要です。

③国内の財政・金融政策をめぐる思惑
円相場が160円台と159円台を行き来する不安定な値動きが続いており、当局者の発言ひとつで為替が動きやすい状況が続いています。日銀や財務省関係者の発言には引き続き注意が必要です。

引き続き、無理せずコツコツと。明日もよろしくお願いします!

English version is here → 英語版はこちら

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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