【米国株まとめ】9月1日はナスダック1.0%安!イラン情勢緊迫で原油急騰、アップルは新CEO始動で逆行高

投資のいろは

どうも、ひろきちです。
今日は2026年9月1日(火)の米国株式市場を振り返ります。結論から言うと、NYダウ・S&P500・ナスダック総合の主要3指数はそろって下落しました。米軍によるイラン攻撃が伝わったことで原油価格が急騰し、インフレ懸念から米長期金利がさらに上昇したことが重荷になった一日でした。一方で、アップルは新CEO始動というニュースを受けて市場全体の下落に逆行して上昇するなど、個別材料で明暗が分かれた点も見どころです。

NYダウ・S&P500・ナスダック、そろって下落

まずは3指数の終値からです。

指数終値前日比騰落率
NYダウ52,766.88-419.02-0.79%
S&P5007,631.47-54.67-0.71%
ナスダック総合26,099.77-271.11-1.03%

この表を見ると、下落率が一番大きかったのはナスダック総合で、ハイテク・グロース株の比率が高い指数ほど売られやすかったことが分かります。ビットコインも77,076ドルまで下げるなど、株式以外の資産でもリスクを避ける「リスクオフ」の動きが広がりました。

背景にあるのは、米軍がイランへの新たな攻撃に踏み切ったと伝わったことです。地政学リスクの高まりで投資家心理が慎重になり、後述する原油高・金利上昇と合わさって、幅広い銘柄に売りが出る展開になりました。

相場を動かした材料——イラン情勢緊迫で原油急騰、止まらない金利上昇

この日の相場を動かした一番の材料は、中東情勢の緊迫化です。米軍のイラン攻撃を受けて、WTI原油先物は1バレル=90.67ドルまで急伸し、前日比で+5.72%の大幅高となりました(出典:Trading Economics)。原油高はガソリン価格などを通じて物価を押し上げるため、インフレ再燃への警戒感につながります。

この警戒感を映して、米10年国債利回りは5営業日連続で上昇し、一時4.79%まで上振れしました。これは2025年1月以来の高水準です(出典:CNBC)。金利が上がると、将来の利益を今の株価に織り込むグロース株ほど割高感が強まりやすく、この日のナスダック安の大きな要因になりました。

為替はドル円が乱高下しました。ニューヨーク市場では一時159円90銭まで円高が進んだあと、終値は160円27銭まで戻しました(出典:Fisco/gaitame.com)。原油高・金利高を受けていったんドルが買われたものの、8月のISM製造業景況指数や7月のJOLTS求人件数、7月の建設支出といった米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、ドル買いの勢いが後退した形です。なお、この日のVIX(恐怖指数)は15.95で前日比+6.90%との観測もありますが、他の指標ほど複数ソースで裏取りできなかったため、参考値として紹介するにとどめます。

話題になった5銘柄——アップル、クラウドストライク、パロアルト、アクソン、モデルナ

指数の動きだけでなく、個別に大きく動いた銘柄も見ておきましょう。

アップル(AAPL)+2.61%——新CEO始動で逆行高

市場全体が下落する中、アップルは+2.61%(325.13ドル)と逆行高になりました。この日、ティム・クック氏がCEOから会長職に退き、ハードウェア部門を率いてきたジョン・ターナス氏が新CEOに正式就任しました(出典:Apple Newsroom、9to5Mac)。今年4月にすでに発表されていた計画的な承継であり、クック氏は引き続き会長として経営に関わることから、投資家は「サプライズなき安定した経営移行」として好感したとみられます。

クラウドストライク(CRWD)-6.90%/パロアルトネットワークス(PANW)-5.24%——好材料でも下がったセキュリティ株

サイバーセキュリティ大手2社は、決算前後の好材料が出ていたにもかかわらず下落しました。クラウドストライクはトゥルーイストが目標株価を245ドルに引き上げ、20億ドル規模のOptiv社との提携も伝わりましたが、それでも株価は下げました(出典:Yahoo Finance、AOL)。パロアルトネットワークスは決算発表を数時間後に控えるなかでの下落で、市場予想は売上高33.5億ドル・EPS0.98ドルでした。スコシアバンクは「株価は過去5年平均のEV/EBITDA倍率の2倍の水準にある」と指摘しており、金利上昇局面でバリュエーションの重さが意識されたことが主因とみられます(出典:The Motley Fool)。つまり、会社の業績そのものより、金利上昇が高PER銘柄全体を押し下げたことの影響が大きかったということです。
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アクソン・エンタープライズ(AXON)-8.52%——S&P500下落率トップ

警察・防衛関連機器を手がけるアクソン・エンタープライズは、この日のS&P500構成銘柄の中で下落率トップとなりました。8月5日発表の第2四半期決算では売上高が前年同期比+35%の9億430万ドルと好調で、通期売上高見通しも32〜34%増に上方修正していましたが、ソフトウェア・サービス部門の粗利益率が78.9%から75.1%に低下したことへの懸念がくすぶっています(出典:Seeking Alpha、Benzinga)。これに加えて金利上昇が高PER銘柄の割引率を押し上げたことで、業績は悪くないのに株価は大きく下げるという展開になりました。

モデルナ(MRNA)+9.93%——がんワクチンの好材料が続く

製薬のモデルナは+9.93%と大幅高でした。8月に発表されたメルクとの共同開発によるmRNA個別化がんワクチン「intismeran autogene(イントイスメラン アウトジーン)」の第3相試験(悪性黒色腫対象)が良好な結果を示したことを受け、ウィリアム・ブレアが投資判断を「アウトパフォーム」に格上げするなど、好材料の消化がこの日も続きました(出典:Barchart)。

セクター・ETFの動き——グロースは総崩れ、バリューは踏みとどまる

この日はスタイル間の差もはっきり出ました。低ボラティリティ銘柄で構成される「インベスコ S&P500 低ボラティリティETF(SPLV)」が-0.20%にとどまったのに対し、値動きの荒い銘柄を集めた「インベスコ S&P500 高ベータETF(SPHB)」は-2.12%と大きく下げました(出典:The Motley Fool)。金利上昇局面では、業績が安定したバリュー株が相対的に選好され、成長期待先行のグロース株が売られやすいという典型的な構図が表れた形です。

日本の個人投資家にも人気の「インベスコQQQトラスト(QQQ)」も-1.27%(707.64ドル)と下落しました。ナスダック100種に連動するETFのため、この日のハイテク安をそのまま反映した格好です。VOOやVYM、SPYD、HDVなど幅広い指数・高配当ETFを積み立てている方は、一日の下げに一喜一憂せず、長期の積立方針を崩さないことが大切だとひろきちは思います。


今日の日本株・注目点

米国株安を受けて、9月2日の日経平均は続落含みのスタートが見込まれます。今日の注目点を整理すると次の3つです。

①原油高・金利高を受けて、電力や資源関連株には物色が向かいやすい一方、金利敏感株や高PERのグロース株には引き続き上値の重さが意識されそうです。②為替がやや円高方向に振れた場面があったため、輸出関連株の値動きにも注意が必要です。③国内では8時50分にマネタリーベースが発表されるほか、週後半には9月3日に米貿易収支、9月4日に米雇用統計(失業率)が控えており、これらの結果次第で金利観測が再び動く可能性があります。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

前回の米国株まとめ記事はこちら→【振り返り】2026年8月26日の米国株式市場まとめ!ダウは4営業日ぶり反落、エヌビディアは決算で大幅増収も株価は下落

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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