【解説】アンソロピックとオープンAI、IPO(株式上場)はいつ?9,650億ドル評価と1兆ドル評価の行方

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

ここ最近、AI業界で一番のビッグニュースといえば、アンソロピック(Anthropic)とオープンAI(OpenAI)の株式上場(IPO)に関する動きだと思います。どちらも生成AIブームを牽引してきた企業だけに、実際に上場となれば株式市場全体にも大きなインパクトがありそうです。

今回は、2026年7月時点で分かっている両社のIPO計画について、ひろきちなりに整理してまとめてみました。

目次

そもそもIPO(株式上場)とは?

IPO(Initial Public Offering、新規株式公開)とは、これまで非公開だった企業が証券取引所に株式を上場し、誰でも株を売買できるようにすることです。上場すると企業は市場から大きな資金を調達できる一方、四半期ごとの業績開示など、上場企業としての責任も背負うことになります。

アンソロピックとオープンAIは、これまで主にベンチャーキャピタルや大手企業からの巨額の資金調達で成長してきました。ですが、AIモデルの開発や、それを動かすためのデータセンター投資には天文学的なお金がかかります。IPOによって、その資金をさらに大規模に、かつ幅広い投資家から集めようとしている、というのが大きな背景です。

アンソロピック、10月のナスダック上場を目指す

アンソロピックは2026年6月1日付で、証券取引委員会(SEC)に非公開のドラフトS-1(上場申請書類)を提出したと報じられています。このS-1は、SECの審査を経たうえで実際にIPOへ進むかどうかを選べる、いわば「準備」の位置づけです。

このタイミングは、アンソロピックが650億ドル(約9.7兆円)規模のシリーズH資金調達を、9,650億ドル(約145兆円)という評価額で完了した直後でした。1年半足らずで評価額が急拡大していることになります。

報道によれば、目標は2026年10月のナスダック上場で、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレーが主幹事を務め、調達額は600億ドル超(約9兆円超)に達する見込みとされています。ただし、株価や株数、正式な上場日はまだ決まっておらず、実際にIPOを行うかどうかや時期は、今後の市場環境次第という点は押さえておきたいところです。

業績面では、2024年末時点で年換算売上高10億ドルだったのが、2026年4月には300億ドルまで拡大したと報じられており、わずか16カ月で30倍という驚異的な伸びです。年間契約額100万ドル以上の大口顧客が500社を超え、フォーチュン10社のうち8社が主要顧客というのも、企業向けAIサービスとしての存在感の大きさを物語っています。

実現すれば、AIの安全性を重視する企業として初めての上場となり、株式市場史上でも最大級の新規上場のひとつになる可能性があります。

オープンAI、上場は2027年に先送りの可能性も

一方のオープンAIも、2026年5月22日付でSECに非公開のS-1を提出し、正式に上場への手続きを始めたと報じられています。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが主幹事となり、当初は「早ければ2026年第4四半期」の上場を目指していたようです。

ただし、その後の流れはやや慎重になっています。2026年6月下旬にはロイターが、オープンAIが上場時期を2027年へ先送りすることを検討していると報じました。背景にあるのは、イーロン・マスク氏率いるスペースXの上場後に株価が下落したことや、テック株市場全体が軟調になっていることです。せっかく上場しても株価が振るわなければ意味がない、という慎重な判断が働いているようです。

業績面では、月間売上高が20億ドルに達しており、アルファベットやメタが同規模の成長段階だった頃と比べても4倍のペースで伸びているとされます。企業向け売上の比率は全体の4割を超えている一方で、「まだ黒字化はしていない」という点も見逃せません。

想定される上場時期は2026年後半から2027年前半、評価額は1兆ドル(約150兆円)に迫る水準とされています。またバンク・オブ・アメリカが、以前は慎重だった融資姿勢を転換し、オープンAIに5億2,000万ドルの与信枠を設定したことも報じられており、金融機関側の対応にも変化が見られます。

なぜ今、AI企業の上場ラッシュなのか

ひろきちが見ていて感じるのは、AI企業が莫大な資金を必要としている、という単純だけれど大きな理由です。

高性能なAIモデルを学習させるには、大量のGPU(画像処理用の半導体で、AIの計算にも使われます)とそれを動かす巨大なデータセンターが必要で、そのコストは年々跳ね上がっています。ベンチャーキャピタルからの資金調達だけでは追いつかなくなりつつあり、株式市場という、より大きな「財布」に頼らざるを得なくなっているのだと思います。

とはいえ、2026年に入ってからスペースXの上場後の株価下落など、大型IPOが必ずしも順調とは限らない例も出てきました。アンソロピックとオープンAIという、AI業界の顔とも言える2社の上場が実際にどう着地するかは、今後のテック株市場全体のムードを占ううえでも注目のポイントだと感じています。

個人投資家として気をつけたいポイント

最後に、ひろきちなりに感じている注意点を3つ挙げておきます。

(1)上場日・株価はまだ未定であること。報道されている「10月」「2027年」といった時期はあくまで目標や観測記事段階の情報で、確定ではありません。

(2)評価額の大きさと、実際の株価が「割安か割高か」は別問題であること。9,650億ドルや1兆ドルという数字だけを見て飛びつくのではなく、上場後の業績や株価の値動きを見てから判断しても遅くはないと思います。

(3)上場直後は値動きが荒くなりやすいこと。スペースXの例のように、大型IPOでも上場後に株価が下落するケースは珍しくありません。話題性だけで飛びつかず、情報を集めながら冷静に見極めることが大切だと思います。

引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキング
人気ブログランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました