どうも、ひろきちです。
今週も「今週の注目株」ということで、日本株と米国株から1社ずつ気になる銘柄をピックアップしてお届けします。今回は8月4日に決算を発表した三菱重工業(7011)と、8月3日(米国時間)に決算を発表して株価が急伸した米パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の2社です。どちらも「決算」というキーワードで市場の注目を集めた銘柄なので、内容と株価の動きを整理してみます。
三菱重工業(7011):防衛・宇宙が牽引し4年連続の最高益
三菱重工業は、造船から出発してガスタービン発電設備、航空機部品、防衛装備、宇宙関連まで幅広く手がける日本を代表する重工業メーカーです。2026年8月4日、2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月期)の決算を発表しました。
最終利益(純利益)は前年同期比97%増の1346億円となり、4〜6月期としては4期連続で過去最高を更新しました。牽引役はガスタービン発電設備で、受注も前年同期比で約3割増えています。もう一つの柱である航空・防衛・宇宙セグメントも増収増益で、防衛事業の受注残が積み上がっていることが背景にあります(日本経済新聞、株探の報道による)。
前期(2026年3月期)の通期実績でも、売上収益4兆9741億円(前期比14.1%増)、事業利益4322億円(同21.8%増)と大幅増収増益で、受注高は6.7兆円まで積み上がりました。今期(2027年3月期)も売上・利益とも過去最高を更新する見通しが示されています。
決算発表を受けて、株価は午後に上昇に転じ、この日は前日比8%超の上昇で4100円台をつけました。
三菱重工株、投資家目線で見るポイント
良い点としては、防衛費(防衛予算)の増額方針や地政学リスクの高まりを背景に、防衛・宇宙セグメントの受注残が高水準で積み上がっていること。ガスタービン発電設備も、データセンター向け電力需要の拡大という追い風を受けています。決算のたびに最高益を更新している実績も安心材料です。
一方で留意点もあります。株価はここ数年で大きく上昇しており、市場では「すでに好材料を織り込んだ高めのバリュエーション」との指摘も出ています。防衛・インフラ関連は受注から売上計上までのリードタイムが長く、為替や資材価格の変動に業績が左右されやすい点も覚えておきたいところです。短期的な株価の値動きは、決算内容そのものより「期待に対してどうだったか」で振れやすいので、飛びつき買いは注意が必要だと思います。
米パランティア・テクノロジーズ(PLTR):決算で株価が一時12%超急伸
パランティアはデータ分析・AIソフトウェアを手がける米国企業で、もともとは政府機関・軍事分野向けのシステムで知られていましたが、近年は民間企業向け(コマーシャル部門)のAI需要取り込みでも急成長しています。
2026年8月3日(米国時間)に発表された2026年4〜6月期決算は、EPS(1株あたり利益)が0.41ドルとアナリスト予想の0.35ドルを上回り、売上高も19.4億ドルと予想の18.1億ドルを上回りました。売上高は前年同期比92.8%増と高い伸びを続けており、なかでも米国の民間企業向け売上高は前年同期比149%増の7.64億ドルと急拡大しています。
利益率も高く、GAAPベースの営業利益は9.12億ドル(利益率47%)、調整後営業利益は11.9億ドル(利益率62%)でした。会社は2026年12月期通期の売上高見通しを81.5億〜81.6億ドル(前年比82%増)に上方修正しています。この決算を受けて株価は時間外取引で一時10〜12%超上昇し、140ドル近辺まで買われました(CNBC、TIKR、FXLeadersなどの報道による)。
パランティア株、投資家目線で見るポイント
良い点は、なんといっても成長率の高さです。売上高が9割超の伸びを保ちながら、利益率も改善しているという「成長と収益性の両立」ができている点は、AI関連銘柄の中でも際立っています。政府機関向けの安定した受注に加え、民間企業向けが急拡大していることで、特定分野への依存も薄まりつつあります。
一方で留意点は、バリュエーションの高さです。株価収益率(PER)は市場推計で実績ベース100倍を超える水準にあるとされ、成長率の鈍化やAI関連の期待剥落があれば株価の反動も大きくなりやすい構造です。実際、株価は2026年に入ってから一時30%程度下落する場面もありました。政府契約への依存度、競合の台頭、ストック・オプションなどによる株式の希薄化リスクも、複数のアナリストが指摘しているポイントです。値動きの荒さは覚悟しておいた方がよさそうです。
今後の見通し
今回取り上げた2社は業種も国もまったく違いますが、共通しているのは「決算というイベントで市場の評価が大きく動いた」という点です。今後の注目ポイントを整理すると、以下の3つだと思います。
①三菱重工業は、防衛予算の動向とデータセンター向け電力需要という2つの追い風が続くかどうか。②パランティアは、民間企業向け売上の伸びがこのペースを維持できるか、次の決算での「期待に対する結果」がまた株価を左右しそうです。③どちらの銘柄も、株価がすでに好材料をかなり織り込んでいるため、短期的な材料出尽くしによる調整には注意しておきたいところです。
投資のいろはの記事でもお伝えしていますが、個別株は値動きが大きい分、資産全体の中でどのくらいの比率を持つかを考えておくことが大切だと思います。
引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!
English version is here → https://hirokichiiii.com/投資のいろは/weekly-stock-picks-mhi-pltr-2026-08-04-en/
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。個別銘柄の売買を推奨するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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