どうも、ひろきちです。
今日は2026年8月24日(月)の米国株式市場を振り返ります。週明けの取引はダウ平均が小幅高となった一方、S&P500とナスダック総合は半導体株の重さに引っ張られて反落するという、指数ごとに明暗が分かれる一日になりました。イラン制裁や対カナダ関税といった地政学リスクも重なり、投資家の慎重姿勢がにじんだ相場でした。米国株や米国ETFに投資している方にとっても見逃せない値動きだったので、順番に整理していきます。今週はエヌビディアの決算やジャクソンホール会議も控えているので、今日の値動きを押さえておくと、今後のニュースも理解しやすくなると思います。
指数まとめ:ダウは小幅高、ナスダックは0.80%安
まずは主要3指数の終値からです。
・ダウ平均:53,441.18(前日比+164.17、+0.31%)
・S&P500:7,652.36(前日比-22.01、-0.29%)
・ナスダック総合:25,971.85(前日比-208.61、-0.80%)
下の図の通り、ダウだけがプラス圏で、S&P500とナスダックはマイナス圏に沈みました。

この図から分かる通り、値動きの差は指数の中身の違いによるものです。ダウ平均は景気敏感株やディフェンシブ株(不況でも業績が安定しやすい銘柄)の比重が大きく、ナスダックはハイテク・半導体株の比重が大きい指数です。この日はまさに「ハイテクから割安な大型株へ」という資金の逃避が起きたため、指数ごとの騰落がくっきり分かれる結果になったと思います。S&P500やナスダック連動のインデックスファンド、米国ETFを積み立てている方は、この日はやや評価額が目減りしたはずですが、こうした指数間のねじれは日々よくあることなので、一日の値動きだけで一喜一憂しすぎないことが大切だと思います。
主役は半導体株、エヌビディアが7営業日続落
この日の下げの主犯は、やはり半導体株でした。AI(人工知能)関連の代表格であるエヌビディアは2.9%下落し、なんと7営業日連続の下げとなりました。水曜日(8月26日)に控える決算発表を前に、利益確定売りや持ち高調整の動きが出やすかったのだと思います。
加えて、半導体の中でもメモリー関連の銘柄(マイクロン、サンディスクなど)が急落しました。背景には、中国企業による新規株式公開(IPO)の申請が伝わり、競合が増えることへの警戒感があったようです。半導体業界では品薄が続いていた製品もあり、一部の顧客企業は最大15%程度の値上げに直面する可能性が報じられました。半導体メーカー自身にとっては値上げが業績の追い風になり得る一方、それを部材として使うパソコンやスマートフォンメーカーなど川下の企業にとってはコスト増の懸念材料にもなっています。同じニュースでも、どの立場の企業にとってプラスかマイナスかを考えながら見ると、値動きの理由が腑に落ちやすいと思います。
個人的には、AI関連株の上昇相場がここ数か月続いてきた反動が出やすいタイミングだと感じています。決算前の値動きは荒くなりやすいので、保有している方は一喜一憂せず、決算内容そのものを見てから判断するのが良いと思います。特にエヌビディアはナスダック全体への影響力が大きい銘柄なので、決算後の反応次第で今週後半の相場全体の空気が決まってくる可能性もあります。
イラン制裁と対カナダ関税、地政学リスクが重荷に
株価の重荷になったのは半導体株の需給だけではありません。この日はベッセント財務長官が対イラン制裁の新たな詳細を発表するとみられており、トランプ大統領が「経済的なDデー」と表現するほどの強い措置になるとの観測が市場心理を圧迫しました。
さらに、米国とカナダの通商交渉が決裂したと伝わり、カナダ側が報復関税を示唆する事態にもなりました。関税(輸入品にかける税金)を巡る不透明感は昨年来くすぶり続けているテーマで、今回もそれが再燃した形です。地政学リスクと通商摩擦が同時に意識されたことで、投資家がリスクを取りにくい空気になったのだと考えられます。こうしたニュースは株価そのものより先に「ムード」として相場に影響を与えやすいので、続報が出た際にどう織り込まれていくか、引き続きチェックしていきたいところです。
質への逃避:ディフェンシブ株と金に資金シフト
こうしたリスク回避の動きは、資金の逃避先にもはっきり表れました。防衛関連などのディフェンシブ株(景気に左右されにくい銘柄)に資金が向かったほか、安全資産の代表格である金(ゴールド)も上昇し、1トロイオンス=4,650.64ドルと0.76%高で取引を終えています。
株式市場の中でも「攻め」から「守り」へ、そして株式市場の外の「金」へと、資金が少しずつ避難していく一日だったと言えそうです。こうした資金の流れは、目先の相場の温度感を測るうえで分かりやすい目安になると思います。金価格が上昇基調にあることは、資産をNISAや米国ETFだけに集中させず、少額でも金関連の資産を組み入れて分散しておく意味を改めて考えさせられる材料でもあります。
今週の見通し:エヌビディア決算とジャクソンホール会議に注目
今週は相場の方向感を左右しそうなイベントが立て込んでいます。注目ポイントを整理すると次の通りです。
①エヌビディアの決算(8月26日水曜日):AI関連株全体のセンチメントを左右する最大の材料です。売上・利益はもちろん、生成AI向け半導体の需要見通しに関するコメントが焦点になりそうです。
②インテュイット、セールスフォース、マーベル・テクノロジーなど主要企業の決算:ソフトウェアや半導体関連の業績動向を見極める材料になります。
③ジャクソンホール会議(木曜日開幕):金融政策の方向性を占う恒例のシンポジウムです。金曜日に予定されているウォーシュ議長の講演で、利下げペースなど今後の金融政策運営に関するヒントが出るか注目されています。
これらのイベント結果次第で、今週後半にかけて値動きが大きくなる可能性があります。ポジションを取っている方は、決算やイベントをまたぐリスクをどう管理するか、事前に考えておくと安心だと思います。積立投資をしている方であれば、無理に売買のタイミングを計ろうとせず、いつも通り淡々と積み立てを続けるのがひろきちのスタンスです。
まとめ
2026年8月24日の米国市場は、ダウ平均が小幅高でしっかり歩いた一方、半導体株安に押されたナスダックとS&P500が反落するというねじれた展開でした。イラン制裁や対カナダ関税といった地政学リスクも重なり、投資家がリスク資産から距離を置く一日になったと感じます。今週はエヌビディアの決算とジャクソンホール会議という二大イベントを控えており、相場の方向性を占ううえで重要な週になりそうです。ひろきちも自分の保有銘柄をチェックしつつ、慌てず今週の値動きを見守りたいと思います。相場が荒れやすい週こそ、普段からの分散投資と長期目線が効いてくる場面だと思うので、慌てず淡々と向き合っていきたいですね。
English version is here → https://hirokichiiii.com/投資のいろは/us-stock-2026-0824-en/
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!
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