【米国株まとめ】9月2日はNYダウ295ドル高の53,061ドルで3日続落から反発!AI買収報道でエヌビディア3%高、決算のデルは急騰

投資のいろは

どうも、ひろきちです。

今回は2026年9月2日(水)の米国株式市場を振り返ります。この日はNYダウ・S&P500・ナスダック総合の主要3指数がそろって3営業日ぶりに反発しました。イラン情勢の緊迫化で上昇していた長期金利が一服したことに加え、大型ハイテク株の一角への買いが支えになりました。個別では、エヌビディア(NVDA)のAI企業買収報道や、決算を発表したデル・テクノロジーズ(DELL)の急騰が目立った一方、好決算にもかかわらず急落したパロアルトネットワークス(PANW)のような銘柄もあり、それぞれの値動きの背景を掘り下げていきます。

NYダウ・S&P500・ナスダック、そろって3日続落から反発

まずは主要3指数の終値です。

指数終値前日比騰落率
NYダウ53,061.95+295.07+0.56%
S&P5007,666.60+35.13+0.46%
ナスダック総合26,217.83+118.05+0.45%

主要3指数はいずれもプラス圏で終えましたが、中小型株で構成するラッセル2000は+1.12%(2,953.17)とより強い上昇となり、この日は大型株よりも値がさの中小型株に資金が向かったことがうかがえます(出典:AP通信/ABC News)。

反発の一番の理由は、前日まで急上昇していた米長期金利が落ち着いたことです。10年債利回りは前日の4.79%から4.78%へわずかに低下しました。8月末からイラン情勢の緊迫化を背景に金利が上昇し、9月1日にかけて株式市場の重荷になっていましたが、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「足元の金利上昇はインフレ懸念というより、経済が強いことの表れではないか」との趣旨の発言をしたと伝えられ、過度な金利上昇への警戒がいったん和らぎました。恐怖指数と呼ばれるVIX(S&P500の予想変動率を示す指数)も前日の16.34から15.22へ6.85%低下し、市場のリスク許容度が戻ったことを裏付けています(出典:CBOE)。

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相場を動かした材料:イラン情勢と原油高、金利の綱引き

もうひとつの材料は原油相場です。米国とイランの間で緊張が続いており、ブレント原油は前日比1%高の1バレル95.63ドルまで上昇しました。ひろきちとしては、原油高が続くと再びインフレ懸念から金利上昇圧力がかかりやすく、株式市場にとって綱引きが続く展開になりそうだと見ています。ドル円は前日比0.78%程度の円高ドル安で、1ドル158円90銭前後で推移しました(出典:各社為替情報。この日の東京市場は米イラン情勢の緊迫化を嫌気して大幅安となっており、詳しくは9月2日の日経平均まとめもあわせてご覧ください)。

話題になった銘柄:エヌビディア、デル、J&J、シェブロン、パロアルトネットワークス

ここからは、この日値動きが目立った5銘柄を「何が起きたか」「なぜ注目されたか」「なぜその値動きになったか」の3点で見ていきます。

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エヌビディア(NVDA):AI新興企業の買収報道で3%超高

エヌビディアの株価はこの日3%超上昇し、NYダウを押し上げる主役になりました。きっかけは、オープンソースのAIプラットフォームを運営するハギングフェイス(Hugging Face)を約129億〜140億ドルで買収する交渉が最終段階にあるとの報道です(出典:ブルームバーグ、CNBC)。実現すればエヌビディア史上最大級の買収案件になります。ひろきちの見立てでは、生成AIの開発基盤を自社で押さえることで、チップ販売だけでなくソフトウェア・プラットフォーム面でも囲い込みを強める狙いがあり、市場はこれを成長シナリオの上積みと好感したと考えられます。

デル・テクノロジーズ(DELL):決算とAIサーバー受注増で急騰

デルはこの日、S&P500構成銘柄の中で最も上昇した銘柄のひとつとなりました(報道によって12〜16%高と幅がありますが、いずれの数字でもこの日の値上がり率トップ級です。出典:CNBC、The Motley Fool)。前日発表した第2四半期決算で、調整後EPS(1株あたり利益)は7.04ドルと市場予想の4.92ドルを大幅に上回り、売上高も469.7億ドルと予想の449.2億ドルを上回りました。AIサーバー関連の受注残(バックログ)が950億ドルに積み上がっていることを明らかにし、通期のAIサーバー売上見通しを600億ドルから740億ドルへ引き上げたことが好感されました。決算内容がはっきり数字で裏付けられていたことが、株価上昇が翌日まで続いた理由だとひろきちは見ています。



ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):増配と通期増収増益予想で上昇

ヘルスケア大手のJ&Jもこの日の上昇銘柄のひとつで、NYダウを押し上げました。四半期配当を1株1.34ドルへ引き上げ、年間換算の配当利回りは足元の株価水準でおよそ2%になります。あわせて2026年12月期の売上高ガイダンス(会社側の業績見通し)の中心値を1,011億ドルへ引き上げ、通期売上高が初めて1,000億ドルの大台に乗る見通しを示しました。増配と増収増益見通しがそろったことで、ディフェンシブ銘柄(景気に左右されにくい銘柄)としての底堅さが改めて確認された形です。

シェブロン(CVX):ベネズエラ事業拡大の確認で小幅高

石油大手シェブロンは0.3%高と値動き自体は小さいものの、材料としては注目です。同社はベネズエラでの事業を拡大する方針を確認したと報じられました。イラン情勢の緊迫化で原油の供給不安がくすぶるなか、他地域での増産余地を持つ石油メジャーに投資家の関心が向かいやすい地合いだったと言えます。

パロアルトネットワークス(PANW):好決算でも9%超急落

一方、サイバーセキュリティ大手のパロアルトネットワークスは9%超下落し、この日の値下がり銘柄の代表格になりました。前日発表した2026年8月期第4四半期決算は売上高が前年同期比34%増の34億ドルと市場予想を上回り、2027年8月期の売上高見通しも141億〜142億ドルと市場予想を上回る強気な内容でした。それでも株価が急落したのは、①好決算がすでに株価に織り込まれ、期待値が上がりすぎていたこと、②粗利益率(売上高に占める利益の割合)が1ポイント程度低下したことが嫌気されたこと、の2点が理由として挙げられています。「決算は良かったのに株価が下がる」典型的なパターンで、事前の期待値がどれだけ高まっていたかを物語っています。この流れはクラウドストライク(CrowdStrike)やフォーティネット(Fortinet)など同業のセキュリティ銘柄にも波及し、情報技術セクター全体の重荷になりました。

セクター・ETFの動き:エネルギーが最強、情報技術は軟調

S&P500セクター別騰落率(2026年9月2日)

セクター別ではエネルギーが+2.11%と最も買われ、公益事業(+0.58%)・ヘルスケア(+0.52%)・金融(+0.43%)もプラス圏でした。一方、情報技術セクター全体は-1.99%とマイナスで、上で見たパロアルトネットワークスをはじめとするセキュリティ関連株の急落が重荷になったことが図から分かります。エヌビディアのような半導体大手が上昇していても、セクター全体としては軟調だったという点は覚えておきたいポイントです(出典:S&P Dow Jones Indices)。

日本の個人投資家に人気のETFで見ると、S&P500に連動するVOOやVTIはおおむね指数と同じ0.5%前後の上昇、ナスダック100に連動するQQQも小幅高だったとみられます。高配当ETFのSPYDやHDV、VYMはエネルギー株の組み入れ比率が比較的高いこともあり、相対的に底堅い値動きだった可能性があります(正確な騰落率は速報段階で確認できておらず、この段落は傾向としての記載です)。

今日の日本株・注目点

9月2日の日経平均まとめで触れた通り、東京市場はイラン情勢を背景とした原油高・金利上昇を嫌気して日経平均が1,889円70銭(2.85%)安の64,325円64銭となり、ソフトバンクグループやアドバンテスト、東京エレクトロンといった値がさのAI・半導体関連株が下落を主導しました。今回の米国市場の反発、特にエヌビディアの上昇は、今日9月3日の東京市場で値がさ半導体株の見直し買いにつながる可能性があります。ただし、パロアルトネットワークスの急落が示すように「好決算でも売られる」相場つきは変わっていないため、決算・材料への反応は一本調子にはならなそうです。

今日9月3日(木)は日本時間21時30分に米国の新規失業保険申請件数と貿易収支、その後にISM非製造業景気指数(非製造業の景況感を示す指標)の発表が予定されています。本命の米雇用統計は1日後の9月4日(金)に発表されるため、今日の指標は「地ならし」として位置づけられそうです。①ISM非製造業指数が市場予想を上回るか、②長期金利が再び上昇に転じないか、③イラン情勢に新たな進展がないか、の3点に注目しておきたいと思います。

前回9月1日の米国株まとめはこちらの記事でまとめています。あわせてご覧ください。

今日も無理せずコツコツいきましょう。いってらっしゃい!

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

English version is here → https://hirokichiiii.com/us-market-2026-09-02-en/

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