どうも、ひろきちです。
今回は、トランプ大統領が打ち出した「ホルムズ海峡の守護者」宣言について取り上げます。原油や物価、株価にまで関わってくる話なので、家計目線でポイントを整理してみました。
何が起きているのか?イラン封鎖の再開と「通行料20%」
2026年2月末、米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに、世界の原油輸送の約2割が通過するホルムズ海峡(イランとアラビア半島の間にある海峡)が事実上封鎖状態になりました。その後6月にいったん停戦が成立したものの、7月に入ってから緊張が再燃。7月7日にはホルムズ海峡付近でタンカー3隻が攻撃を受け、米財務省もイラン産原油の輸出を一部認めていた措置を撤回しました(出典:IG証券)。
そして7月13日、トランプ大統領はイランに対する米海軍の封鎖を再開すると表明。さらに「米国はホルムズ海峡の守護者になる」と宣言し、同海峡を通過するすべての貨物について、輸送額の20%を「対価」として徴収する方針を打ち出しました(出典:Bloomberg、Al Jazeera)。封鎖は7月14日午後4時(米東部時間)に発効しています。
これに対し、国連の専門機関であるIMO(国際海事機関)は「国際航行に使われる海峡の通航に料金を課すことには断固反対する」と表明。イラン軍も「米国による海峡運営への干渉は一切認めない」と反発しており、事態は依然として流動的です(出典:CNBC、日本経済新聞)。
なぜ日本にとって大問題なのか?原油の9割超を中東に依存
日本にとってホルムズ海峡は「対岸の火事」ではありません。日本は原油輸入の9割超を中東に依存しており、その大部分がこの海峡を通過します。石油化学製品の原料になるナフサも、輸入分の約4割が中東産です。つまり海峡が不安定になると、ガソリンや灯油だけでなく、プラスチックなど幅広い製品の供給網に影響が及びます(出典:三菱UFJ銀行経営企画部レポート)。
家計への影響:ガソリン代はすでに急騰していた
実際、2月末の緊張激化を受けて、家計への影響はすぐに表れました。集計によると、レギュラーガソリンの店頭価格は3月2日の158.5円/Lから、3月16日には190.8円/Lまで上昇。軽油も146.6円から178.4円へと、いずれも2週間で20%前後値上がりしています(出典:時事ドットコム)。

この2週間で、ガソリン・軽油ともに1リットルあたり30円前後も値上がりしたことになります。今回の封鎖再開と通行料徴収がさらに長引けば、同水準、あるいはそれ以上の値上がりが再燃するリスクがあると見ておいたほうがよさそうです。
三菱UFJ銀行の試算では、ホルムズ海峡の混乱が続いた場合、日本の実質GDP成長率は平時と比べて▲0.1〜▲0.2ポイント程度押し下げられ、消費者物価上昇率は+0.2〜0.4ポイント以上押し上げられる可能性があるとされています(出典:三菱UFJ銀行経営企画部レポート)。電気代やガス代、輸入食品の値上がりを通じて、じわじわと家計を圧迫する構図です。
原油価格・為替・株式市場への影響
市場も敏感に反応しています。7月7日のタンカー攻撃を受けてWTI原油(ニューヨーク先物市場の代表的な原油価格指標)は前日比2.76%上昇し、7月13日には一時1バレル73〜77ドル台まで上昇。ブレント原油(欧州の代表的な原油価格指標)も78〜79ドル台と、6月22日以来の高値を付けました(出典:IG証券、CNBC)。
為替市場では、原油高によって日本の貿易赤字が拡大するとの見方から、円安圧力がかかりやすい地合いが続いています。実際、7月14日の東京株式市場では、日経平均株価が朝方に900円超下落したあと、午後に急回復して500円高で取引を終えるなど、値動きの荒い展開になりました。この日の詳しい振り返りはこちらの記事「日経平均500円高の大逆転!」にまとめているので、あわせて読んでみてください。
今後の見通し:注目すべき3つのポイント
これから当面、次の3点に注目しておくとよいと思います。
(1) 通行料20%が実際に徴収されるのか。IMOなど国際社会の反対が強く、実務上の徴収方法(誰が、どうやって集めるのか)も不透明なままです。
(2) イランが実力行使に出るかどうか。イラン軍は「干渉は一切認めない」としており、タンカー攻撃のような散発的な軍事行動が再び起きる可能性があります。
(3) 原油価格とガソリン価格の連動。WTI・ブレントともに高値圏で推移しており、国内のガソリン価格にタイムラグを伴って波及してくる可能性があります。
いずれも、日本の物価や家計、そして株式市場全体に影響してくるテーマなので、ひろきちも引き続きウォッチしていきたいと思います。
引き続き、無理せずコツコツと。次回もお楽しみに!
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。



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